06 事前学習(感染症治療と抗菌薬適正使用)

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  • 事前学習(15〜20分)の要点整理です。
  • 対面授業では「検体採取→初回投与→効果判定→治療の見直し」を症例でつなげます。

到達目標(事前学習)

  1. 病原体を細菌・ウイルス・真菌・寄生虫に分類できる
  1. 抗菌薬と抗ウイルス薬などの違いを「標的(病原体)」の観点で説明できる
  1. 経験的治療と標的治療の違いを説明できる
  1. 培養検体を採取する目的を説明できる
  1. 抗菌薬適正使用とAMR(薬剤耐性)の基本を説明できる

まず押さえる:病原体の分類(ざっくり)

分類代表例(イメージ)治療の基本
細菌肺炎球菌など抗菌薬が中心
ウイルスインフルエンザなど抗ウイルス薬(疾患により)/支持療法
真菌カンジダなど抗真菌薬
寄生虫回虫など抗寄生虫薬
ポイント:抗菌薬はウイルスには効かない

感染症を考える入口(4つの問い)

  1. どこで起きている?(感染部位)
  1. 何が原因?(病原体の候補)
  1. どの程度?(重症度)
  1. 患者の防御機能は?(年齢、基礎疾患、免疫、腎機能など)

培養検査の目的(なぜ採るのか)

  • 原因微生物を推定/同定する
  • 薬剤感受性(効く薬/効きにくい薬)を確認する
  • その結果を使って治療を絞る(de-escalation)

検体採取の原則(最低限)

  • 可能なら抗菌薬投与前に採取
  • ただし重症で治療開始が遅れると不利益 → 「遅らせない」判断も必要

経験的治療 vs 標的治療(ここが本題)

経験的治療標的治療
いつ?原因菌が確定する前培養・感受性結果が出た後
どう選ぶ?部位・重症度・患者背景から推定原因菌に合わせて絞る
目的まず救命・進行抑制不要な広域使用を減らす(副作用・耐性を減らす)
強調:広域薬=「強い薬」ではない(カバー範囲が広いだけ)。

AMR(薬剤耐性)と適正使用(最短まとめ)

  • 耐性を獲得するのは「患者」ではなく微生物
  • 適正使用の基本:適応/薬剤/用量/経路/期間(必要最小限)
  • 効果判定は発熱やCRPだけで決めない(症状・呼吸状態・画像・培養なども見る)

確認ミニテスト(3問)

  1. 抗菌薬が効かない病原体の分類はどれ?
  1. 培養検体を採取する目的を1つ書け
  1. 経験的治療と標的治療の違いを1文ずつで書け