108回 看国試 A080
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血液中のカルシウムイオン濃度が低下した際に、ホルモン分泌量が増加するのはどれか。
1.膵 島
2.甲状腺
3.下垂体
4.副腎皮質
5.副甲状腺
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5.副甲状腺
〔解説〕
1.膵 島
膵臓の膵島(ランゲルハンス島)で分泌されるホルモンは、(β細胞)インスリン、(α細胞)グルカゴン、(δ細胞)ソマトスタチン。インスリンは血糖を低下させる(血中の糖を組織に取り込む)。グルカゴンは血糖値が低下したときに働き、血糖を増加させる(糖新生促進、グリコーゲン(貯蔵型の糖)を分解)。ソマトスタチンは、インスリンとグルカゴンの分泌抑制や、胃腸運動を抑制する。
2.甲状腺
甲状腺は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の働きで、甲状腺ホルモン(T3、T4)を分泌する。甲状腺ホルモンは、体の代謝を促進し、体を動かすエネルギーを産生させる。
3.下垂体
下垂体の前葉と後葉で異なり、前葉からは成長ホルモン・プロラクチンの他、他の組織を刺激するホルモンが、後葉からはバソプレシン(抗利尿ホルモン)などが分泌されている。
4.副腎皮質
副腎の皮質(外側)からはステロイドホルモンが分泌されている(ステロイド骨格を有するホルモンの総称)。分泌されているステロイドホルモンには、鉱質コルチコイド、糖質コルチコイド、性ホルモンがある。治療薬でよく用いられる「副腎皮質ステロイド」とは糖質コルチコイド作用を有するように合成されたものであり、免疫抑制作用、抗炎症作用・抗アレルギー作用などを目的として使用される。なお、副腎髄質(内側)からはアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌される。
5.副甲状腺
副甲状腺から副甲状腺ホルモンが分泌されており、これは、カルシウム代謝を調節している。副甲状腺ホルモンは活性型ビタミンD3(肝臓と腎臓で活性化される)とともに働き、骨に貯蔵されているカルシウムを血中に取り出したり、腸からのカルシウム吸収を促進させることで、血中カルシウム濃度を上昇させる。