【症例】COPD 安定期外来:禁煙+LAMA/LABA開始

症例(COPD|安定期外来)

患者情報

  • 70代前半
  • 性別:男性
  • 喫煙歴:40本/日 × 45年(BI 1800)、現在も喫煙(禁煙未達)
  • 既往歴:高血圧

現病歴(受診理由)

ここ数年、階段や坂道で息切れがあったが「年のせい」と思っていた。ここ半年で労作時呼吸困難が増え、咳・痰も続くため受診。

身体所見・バイタル(例)

  • 体温 36.6℃
  • 脈拍 86/分
  • 血圧 132/78 mmHg
  • 呼吸数 18/分
  • SpO₂ 94%(室内気)
  • 聴診:呼気延長、呼吸音低下

検査(例)

  • スパイロメトリー:気管支拡張薬吸入後も FEV₁/FVC < 70%
  • FEV₁(予測値比):65%(※例)
  • 胸部画像:肺の過膨張を示唆(※例)

初期評価(ポイント)

  • COPDが疑われる(喫煙歴+慢性の咳痰+労作時呼吸困難+不可逆性の気流制限)
  • まずは 禁煙 が最重要

治療方針(例)

  • 禁煙支援(動機づけ、必要に応じて禁煙補助薬の検討)
  • 薬物療法:
    • 第1選択:LAMA または LABA
    • 症状が残る場合:LAMA/LABA配合剤 を検討
  • 呼吸リハ(運動療法、口すぼめ呼吸)
  • ワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌)

学習課題

  1. COPDの確定診断に必要な検査は?(スパイロメトリー)
  1. COPD治療で最も重要な非薬物療法は?(禁煙)
  1. COPDの安定期治療の中心となる吸入薬は?(LAMA・LABA)
  1. LAMA/LABA配合剤を選択する理由は?(異なる機序で相加的な気管支拡張)
  1. 吸入薬の指導ポイント(手技・継続・副作用)を3つ挙げてください

ねらい(教員メモ)

  • COPDは「不可逆性の気流制限」
  • 禁煙の位置づけ(進行抑制に最重要)
  • 安定期はLAMA/LABA中心、ICSは適応を選んで追加(肺炎リスク含め)
  • 吸入手技とアドヒアランス支援