在宅自己注射 対象薬剤追加審議(R6.9.11)
中央社会保険医療協議会 総会(第594回)
ビメキズマブ(遺伝子組換え)
ビメキズマブ(遺伝子組換え)
【一般名】
ビメキズマブ(遺伝子組換え)
【販売名】
ビンゼレックス皮下注160mgシリンジ、同皮下注160mgオートインジェクター
【追加される予定の効能・効果】
化膿性汗腺炎
【追加される予定の用法・用量】
<化膿性汗腺炎>
通常、成人にはビメキズマブ(遺伝子組換え)として、1回320mgを初回から16週までは2週間隔で皮下注射し、以降は4週間隔で皮下注射する。なお、投与間隔は患者の状態に応じて適宜2週間隔又は4週間隔を選択することができる。
【薬理作用】
本剤は、IL-17A及びIL-17Fに選択的に結合して中和し、Th17細胞の培養上清とインキュベートしたNIH-3T3線維芽細胞では、炎症性サイトカインの指標IL-6の分泌を阻害した。また、同様の条件でインキュベートしたヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮ケラチノサイトにおいて、ビメキズマブは一連の炎症関連遺伝子とタンパク質の発現を抑制した。
加えて本剤は、好中球及び単球の炎症部位への遊走を防ぐこと及びヒト皮膚線
維芽細胞及びヒト表皮ケラチノサイトにおいて炎症に関与する遺伝子発現を抑制して炎症性サイトカイン及びケモカインの分泌を阻害することにより、組織の炎症反応を正常化した。
【主な副作用】
感染症及び寄生虫症(口腔カンジダ症、上気道感染、毛包炎等)、頭痛、皮膚炎及び湿疹、ざ瘡、注射部位反応等
【必要な在宅療養指導管理材料加算】
なし。
3.対応案
○ 在宅自己注射指導管理料等の対象薬剤に係る運用基準(令和5年8月23日中医協総会において承認)及び学会からの要望書等を踏まえ、 ビメキズマブ製剤について、 今後1.に記載のように製造販売承認事項一部変更承認された場合は、その承認日に合わせて、保険医が投与することができる注射薬(処方箋を交付することができる注射薬)としても対応可能となるよう、その投与間隔について「4週間を超える間隔で投与する場合を除く。」と変更してはどうか。