インスリン製剤の形状
インスリン製剤の形状
インスリン製剤には、さまざまな形状があります。
(1) プレフィルド製剤(キット製剤)
インスリンカートリッジがあらかじめインスリンペン型注入器に装着している製剤です。1回使い切りの製剤です。
カートリッジを入れ替えて使用することはできません。
注射する時には、JIS T 3226-2 に準拠したJIS A 型専用注射針を装着して注射します。
プレフィルド製剤 製剤写真
(2) カートリッジ製剤
専用のインスリンペン型注入器に、カートリッジを装着して使用する製剤です。カートリッジに対応する注入器を使用しなければなりません。
注射する時には、JIS T 3226-2 に準拠したJIS A 型専用注射針を装着して注射します。
カートリッジ製剤 製剤写真
(3) バイアル製剤
バイアル(ガラス容器)に入った薬液を専用の注射器で吸い取って使用します。主に医療機関で、持続投与するときに使います。
バイアル製剤 製剤写真
調剤時の注意点
製剤名
主に医療者が使用する製剤
- バイアル製剤
- 「ブランド名」
- 「製剤組成の情報」
- N, R 等
- 「剤型」
- 注:注射製剤
- 「規格(濃度)」
自己注射用製剤)
- カートリッジ製剤、キット製剤
- 「ブランド名」
- 「製剤組成の情報」
- 「剤型」
- 「容器の情報」
- カート:カートリッジ製剤
- キット:キット製剤
- プレフィルド製剤は、各社独自のデバイス名が付けられている
濃度
- インスリン製剤の濃度は、「100単位/mL」に統一されています。
- 例外)
- ランタスXR:450単位/mL
- (注意)「ランタス」は 100単位/mL
- アウィクリ:300単位/筒(0.43mL)
全量
- カートリッジ製剤、キット製剤
- 300単位/3mL
- バイアル製剤
- 1000単位/10mL
用法・用量(単位数)
- 100単位=1mL