くすりには2つの名前
こんにちは、こはく堂薬局です。
薬局で、こんな説明を受けたことはありませんか?
「前回と名前は違いますが、成分は同じです」
これは、薬には二つの名前があることが原因です。

薬として働く薬効成分は、元は化学物質であり、粉末や液状の物質です。
これを、医薬品をして服用したり、注射したりするために、賦形剤を加えて、錠剤やカプセル剤、テープ剤、注射剤など、製剤として製造されています。
例えば、錠剤であれば、
- 味や匂いをマスクするためのコーティング剤
- ゆっくりとかして、効果を長く続かせるため、など、特殊な製剤工夫のための賦形剤
- 錠剤として型抜きするために、強度を強くするための賦形剤や、型から外しやすくするための賦形剤など
こうして製造された製剤には、独自の「商品名」・「製品名」がつけられます。
一方で、薬理作用を発揮する薬効成分には、化学物質に付けられた名前があります。いわゆる「成分名」です。
そのため、同じ医薬品を指して、「製品名」で呼んだり、「成分名」で呼ぶ場合があります。このとき、同じ薬を、違う名前で呼ぶ場合があります。
また、ジェネリック医薬品(後発医薬品)については、
商品名として、「成分名」に加えて、「 」内に製薬企業の名前をつけるのがルールです。
そのため、「名前は同じですが、会社名が違います」ということが起こります。
ここ数年、後発医薬品の製造企業の不祥事に端を発して、医薬品の入手が、非常に困難な状況が続いています。
そのため、「前回とは違います・・・」という説明を受ける機会が増えたのではないでしょうか・。
これについては、薬業界のひとりとして、ご心配をおかけしていることには、大変心苦しく思っています。
「名前が違う」ということには、このような事情があることを、ご承知いただけると、幸いです。

一方、いわゆる「市販薬」では、
逆に、“同じ名前”なのに、“成分は違う”ということがあります。
市販薬の場合、ブランド名に親しみを持ってもらえるように、同じブランド名をつけていることがあります。
似た系統の薬で、違う目的の薬にも、同じブランド名をつけて、「小児用」とか、語尾にアルファベットや文字が付いていることがあります。
例えば、解熱鎮痛薬のバファリン。
これは、古くから使われていますが、現在では、いろんな目的に細分化されており、いろんな製品がありますが、共通のブランド名として、「バファリン」という名前がついています。
特に大切なこととして、いわゆる大人用と、「小児用」とは、成分が異なります!
そのため、「大人用のバファリンを、半分量を、子供さんに飲ませる」ようなことは、絶対にしないでください!
<薬効成分>
大人用:アスピリン
小児用:アセトアミノフェン
アスピリンは、15歳未満の小児が、水痘・インフルエンザにかかった時、その解熱のために使ってはいけません【禁忌】
ある種の脳炎のリスクが高くなるためです。

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