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静注降圧薬

静注降圧薬

① 概要

静注降圧薬は、急激な血圧上昇(高血圧緊急症/周術期/脳血管イベントなど)で、速やかに血圧を調整するために用いる注射薬。作用発現が速く、用量調節がしやすい(持続投与が多い)一方、過降圧や臓器灌流低下に注意する。

② 使う場面(例)

  • 高血圧緊急症(臓器障害を伴う急激な血圧上昇)
  • 周術期/ICUでの血圧管理
  • 脳血管障害(脳出血・くも膜下出血等)での血圧管理(施設プロトコルに準拠)
  • 急性冠症候群/急性心不全など、循環動態を見ながらの血圧調整

③ 薬剤クラスと代表薬(例)

クラス代表薬(一般名)主な特徴注意点(例)
Ca拮抗薬(血管拡張)ニカルジピン持続投与で調整しやすい過降圧、頻脈、静脈炎に注意
硝酸薬ニトログリセリン静脈拡張(前負荷↓)+冠血流改善頭痛、反射性頻脈、耐性
血管拡張薬ヒドララジン動脈拡張(後負荷↓)頻脈、頭痛、狭心症増悪に注意
β遮断薬エスモロール超短時間作用で調整しやすい徐脈、心不全、気管支喘息に注意
α遮断薬フェントラミン褐色細胞腫クリーゼ等で検討頻脈、虚血に注意

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 血圧:連続/頻回測定(投与開始・増量時は特に)
  • 過降圧の兆候:意識変容、冷汗、胸痛、尿量低下、四肢冷感など(臓器灌流低下を疑う)
  • 脈拍/心電図:頻脈・徐脈、不整脈
  • 呼吸状態:心不全合併や硝酸薬使用時などは呼吸困難/SpO2もセットで
  • ルート管理:持続投与の刺入部(発赤・疼痛・漏れ)、投与速度/ポンプ設定のダブルチェック
  • 併用薬・背景:β遮断薬禁忌(喘息、房室ブロックなど)、冠動脈疾患、脳血管イベントの有無