eGFR スロープ

eGFR スロープ

eGFR スロープ(ΔGFR)とは、1年あたりの eGFR の変化量
 
早期 CKD のサロゲートエンドポイント
透析導入の時期の予測
 
  • 紹介基準
年間 5 mL/分/1.73m 以上低下している場合、25%以上低下している時には、急速な腎機能の悪化の可能性があり、しっかり治療を行う必要があります。
「生活習慣病からの新規透析導入患者の減少に向けた提言」
 
変動要因
  • 加齢
(腎移植ドナー候補者の実測 GFR) 米国 ・・・日本人も同様の結果 45 歳まで:10 年で 4 mL/分/1.73 mの低下 45 歳以上:10 年で 8 mL/分/1.73 m低下・・・2 倍の速度で低下 「慢性腎臓病の評価と管理のための 2012KDIGO 診療ガイドライン」
加齢に伴い腎機能(GFR)が低下する GFR 50 mL/分/1.73m 未満は、60以上70未満と比較して、2倍以上のスピードで腎機能が低下し、ESKD に陥る危険性が高まる 「慢性腎臓病の評価と管理のための 2012KDIGO 診療ガイドライン」
健康な30-50歳:1年あたり、0.6-1 mL/min/1.73m 減少するhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18496511/
通常、GFR は、平均して1年あたり、0.36 mL/min/1.73m 減少 eGFR 40〜50 mL/分/1.73m では、年間 0.8〜1.2 低下 eGFR 30〜39 mL/分/1.73m では、年間 2.0〜3.3 低下 書籍「慢性腎臓病フォローアップの勘所」
 
  • 慢性心不全
慢性心不全:1年あたり 2.57 減少する [GISSI-HF 試験]
慢性心不全:2-3 減少
 
  • 薬剤
ACE 阻害薬や SGLT2 阻害薬投与直後は、GFR 低下する
長期的には、ARNIやSGLT2阻害薬は、eGFR の減少速度を緩やかにする
 
 
腎機能チェックツール(日糖協)