Treves N, Age Ageing (2018) [PMID: 29077902]
PICO形式での要約
- P(Patient/対象者): 高齢者
- I(Intervention/介入): Z-Drug(ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロン、ザレプロン)の使用
- C(Comparison/比較): Z-Drugを使用していない高齢者
- O(Outcome/結果):
- 骨折リスク: 有意に増加(OR = 1.63; 95% CI: 1.42-1.87)
- 転倒リスク: 2倍増加の傾向はあるが、有意ではない(OR = 2.40; 95% CI: 0.92-6.27)
- 外傷リスク(特にゾルピデム): 有意に増加(OR = 2.05; 95% CI: 1.95-2.15)
結論
Z-Drugの使用は高齢者の骨折および外傷リスクを増加させる可能性があり、転倒リスクも増加する可能性がある。観察研究のため交絡因子の影響は否定できないが、処方時にはこれらのリスクを考慮すべきである。