Na I, Int J Environ Res Public Health (2022) [PMID: 35886415]
PICO形式での要約
- P（Patient/対象者）: 地域在住の高齢者（韓国の全国健康保険データベースを用いた）
- I（Intervention/介入）: 長時間作用型ベンゾジアゼピン（BZDs）または三環系抗うつ薬（TCAs）の使用
- C（Comparison/比較）: 服薬していない期間
- O（Outcome/結果）: 転倒または転倒による骨折のリスクが2倍以上増加（BZDs: OR 2.16, 95%CI 1.85-2.52、TCAs: OR 2.13, 95%CI 1.62-2.83）。処方期間が長いほどリスク増加（BZDsは49日以上、TCAsは56日以上でリスク上昇）。
結論
長時間作用型BZDsおよびTCAsの使用は高齢者の転倒リスクを増加させるため、可能な限り回避または短期間の処方が推奨される。医療従事者は転倒予防に重点を置くべきである。