Ahuja M, Age Ageing (2023) [PMID: 37993407]

PICO形式での要約

• P（Patient/対象者）: 認知機能障害（認知症、パーキンソン病、軽度認知障害、外傷性脳損傷）を有する成人（19歳以上）

• I（Intervention/介入）: コリンエステラーゼ阻害薬（ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン）

• C（Comparison/比較）: プラセボ

• O（Outcome/結果）: 転倒、失神、骨折、偶発的外傷

研究方法

• Embase、MEDLINE、Cochrane、CINAHL、AgeLineを用いた2023年3月までのシステマティックレビューおよびメタアナリシス

• *無作為化対照試験（RCT）**のみを対象

• 計53試験（ドネペジル30件、ガランタミン14件、リバスチグミン9件）、総患者数25,399人

結果

• 転倒リスク: コリンエステラーゼ阻害薬は転倒リスクを有意に減少（RR = 0.84, 95% CI: 0.73-0.96, P = 0.009）

• 失神リスク: コリンエステラーゼ阻害薬は失神リスクを有意に増加（RR = 1.50, 95% CI: 1.02-2.21, P = 0.04）

• 骨折・偶発的外傷: 有意な関連なし

結論