注意が必要な一般名処方/テープ(温感・非温感)
テープ剤の「温感」「非温感」の指定方法
A:
一般名処方マスターの通りの名称であれば、「温感」「非温感」が区別されているので、指定可能です。
一般名処方マスターにない薬剤を一般名処方する場合、備考欄やコメントに、「温感」「非温感」と記載することで指定可能です。
はじめに
テープ剤には「温感」と「非温感」の製剤があります。
一般名処方する場合、一般名処方マスターでは、「温感」と「非温感」が区別されているため、そのどちらであるかを記載すると、一般名処方時でも、「温感」と「非温感」のいずれかを指定して処方することができます。
令和7年4月1日から、ロキソプロフェンテープが一般名処方加算の対象薬剤から外れたため、一般名処方マスターから削除されました。
加算対象外ですが、一般名処方することは可能です。この場合、備考欄やコメントに、「温感」「非温感」と記載することで指定可能です。
ケトプロフェンテープ
ケトプロフェンテープ
- 「温感」と「非温感」の製剤がある
- 一般名処方マスターでは、「温感」と「非温感」が区別して記載されている
- 「一般名処方の標準的な記載」を見ると確認できる
- 「温感」に該当するのは、「ラクール」
フルルビプロフェンテープ
フルルビプロフェンテープ
- 「非温感」のみ
ロキソプロフェンテープ
ロキソプロフェンテープ
- 「温感」と「非温感」の製剤がある
- 一般名加算対象から外れた=「一般名処方マスター」に掲載されていない
- 一般名処方マスターでは、「温感」と「非温感」が区別して記載されていた
- 加算対象外だが、一般名処方は可能
- 一般名処方マスターがないため、「温感」と「非温感」を区別して記載しづらくなった
- 区別するには、処方時に、備考欄やコメントとして、「温感」と「非温感」と記載することで指定することが可能
ロキソプロフェンテープ
- 温感タイプの判別方法:「三友」「タイホウ」
- 製品に「温感タイプ」と記載されている
- 添加物に、カプサイシン誘導体の「ノニル酸ワニリルアミド」が使用されている
(参考)R7.3.31まで
おわりに
温感・非温感の判別の間違いは、薬局ヒヤリ・ハット事例にも報告されています。一般名処方加算の対象外の薬剤では、ますます判別が困難であるため、注意しましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。