11 事前学習(主要神経伝達物質)

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  • 事前学習(15〜20分)の要点整理です。
  • 次回(対面授業)で扱う「脳卒中/てんかん/Parkinson病」を理解するために、まず神経伝達の“型”を押さえます。

到達目標(事前学習)

  1. 中枢神経系の興奮と抑制を説明できる
  1. 主要な神経伝達物質と主な働きを対応させられる
  1. 運動調節におけるドパミンの役割を説明できる
  1. アセチルコリンと認知・神経筋伝達の関係を説明できる
  1. 薬が神経伝達を増強・抑制する基本的な方法を説明できる

神経伝達の流れ(まずここ)

  1. 伝達物質を合成
  1. 神経終末から放出
  1. 受容体に結合して作用
  1. 分解または再取り込みで終了
薬はこのどこかに作用して「伝達を強める/弱める」。

興奮と抑制(2つの代表)

  • グルタミン酸:主な興奮性神経伝達物質
  • GABA:主な抑制性神経伝達物質
発作(けいれん)は「興奮が勝つ」方向で起きやすい。

主要な神経伝達物質(最小セット)

伝達物質ざっくり役割関連しやすいこと(イメージ)
グルタミン酸興奮発作(興奮↑)
GABA抑制発作を抑える方向
ドパミン運動、意欲/報酬などParkinson病、幻覚/衝動など
アセチルコリン認知、自律神経、神経筋伝達認知症、口渇/便秘などの副作用(抗コリン)
ノルアドレナリン覚醒、注意、ストレス血圧・脈拍にも影響
セロトニン気分、睡眠、疼痛気分・睡眠・痛み

薬が神経伝達に影響する「5つの型」

  1. 受容体作動:作用を強める
  1. 受容体遮断:作用を弱める
  1. 分解酵素阻害:長く作用させる
  1. 再取り込み阻害:シナプス間隙の量を増やす
  1. イオンチャネル調節:神経の興奮しやすさを変える

事前学習で強調:1つの伝達物質=1つの作用ではない

例:ドパミンは「運動」だけでなく、
  • 報酬・意欲
  • 悪心・嘔吐
  • プロラクチン分泌
など複数に関わる → そのため、作用を動かす薬で運動症状が改善する一方、幻覚や衝動制御障害などが起こり得る。

確認ミニテスト(5問)

  1. 神経伝達の流れ(合成→放出→____→分解/再取り込み)の空欄は?
  1. 興奮性伝達物質の代表は? 抑制性の代表は?
  1. Parkinson病で不足する方向の伝達物質は?
  1. アセチルコリンは「認知」ともう1つ何に関わる?(ヒント:神経筋)
  1. 薬が神経伝達を変える方法を2つ挙げよ