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酸性尿で弱酸性薬物が排泄されにくい

🧾 症例 70歳・男性。高血圧と心不全で入院中。利尿薬を使用しており、食事・水分摂取が少なくやや脱水気味。 最近、軽い頭痛があり、鎮痛薬(弱酸性薬物)を数日使用している。 数日後、検査で以下が認められた。 👉 代謝性アシドーシス(体が酸性気味) 👉 尿pH:5.0(酸性尿)(※尿検査) 🗣 患者の変化 • 「なんだか薬が効きすぎる感じがする」 • ふらつき・眠気が出現
この患者で鎮痛薬(弱酸性薬物)が「効きすぎる」ように感じられた理由を、尿pHの観点から説明するキーワードとして最も適切なのはどれか
① 尿pH低下による弱酸性薬物の再吸収増加(イオントラップ/非イオン形分率)
弱酸性薬物は、尿が酸性になると非イオン形が増えやすい。非イオン形は膜を通りやすく、腎尿細管から再吸収されやすくなる。結果として尿中への排泄が減り、血中濃度が上がって作用・副作用(ふらつき、眠気など)が出やすくなる。
② 肝初回通過効果の増大
初回通過効果は主に「経口投与後の肝代謝」に関わる。尿pHによる排泄の変化とは異なる。
③ 血漿タンパク結合率の上昇
血漿タンパク結合率の変化は分布や遊離型濃度に影響することがあるが、この症例のポイント(尿pHと腎排泄)とは直接一致しない。
(まとめ)この症例で押さえること
  • 酸性尿 → 弱酸性薬物は再吸収↑ → 排泄↓ → 血中濃度↑
  • pHは「薬が溶ける/溶けない」だけでなく、腎排泄(再吸収)にも影響する