HPVワクチンの定期接種は、なぜ小学校6年生から高校1年生(12〜16歳)までなのですか?
ワクチンは感染する前に接種することで最大の恩恵を受けることができます。子宮頸がんを引き起こすHPVは性交渉(セックス)によって女性の子宮頸部に感染します。日本人女性を対象にした研究で、HPV16型、18型の感染による子宮頸がんの予防効果は、初回性交渉の前にHPVワクチンの接種を受けた人では、約94%であることが報告されています。また、スウェーデンからの報告でも、予防効果は、17歳未満でワクチン接種を受けることでより高くなることが分かっています(子宮頸がん発症が88%の減少)。
ワクチンの効果が持続する期間はワクチンの種類によって異なる可能性がありますが、これまでの報告では4価HPVワクチンで最長14年間持続するとされています。この期間には個人差もあり、この年数を越えたら必ず効果がなくなるというわけではありません。12〜16歳で接種を受けると、26〜30歳まではワクチンの効果が持続すると考えられるため、この年齢を対象に定期接種が行われています。思春期に入り月経(生理)が始まるこの時期に、子宮頸がんの予防への理解を深める教育も必要です。