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12 基礎理解(精神症状と神経伝達物質)

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  • 事前学習(15〜20分)の要点整理です。
  • 次回(対面授業)では「いつもと違う行動」を、病状・薬の効果/副作用・身体疾患の3方向から考えます。

到達目標(事前学習)

  1. 陽性症状・陰性症状・認知機能障害を区別できる
  1. 抑うつ状態と躁状態の主な特徴を説明できる
  1. 不安・不眠・せん妄の違いを説明できる
  1. ドパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、GABAの働きを説明できる
  1. 精神症状を「本人の性格」と決めつけず、病状・薬・身体疾患から考えられる

精神症状の捉え方(まず観察)

  • 会話(内容、まとまり)
  • 表情・感情の動き
  • 行動(落ち着き、活動性、危険行動)
  • 睡眠
  • 食事・水分
「症状名」より先に、何がいつからどう変わったかを言語化する。

統合失調症:3つの領域

区分例イメージ
陽性症状幻覚、妄想“あるはずのないものが加わる”
陰性症状意欲低下、感情鈍麻“減る/乏しくなる”
認知機能障害注意・記憶・遂行機能の低下“考えをまとめにくい”
注意:幻覚・妄想をその場で否定・論破しない。

抑うつ状態と躁状態(対比)

抑うつ

  • 気分の落ち込み
  • 興味・意欲低下
  • 睡眠・食欲の変化

躁

  • 気分高揚/易怒
  • 活動性亢進、浪費など
  • 睡眠欲求低下

希死念慮(重要)

  • 「死にたい」の背景はさまざま(苦痛、絶望、衝動など)
  • 自殺について尋ねると誘発するという考えは誤り

不安・不眠・せん妄(混ぜない)

不安

  • 心理症状+自律神経症状

不眠

  • 入眠困難/中途覚醒/早朝覚醒

せん妄(最重要:急性+変動)

  • 急性発症
  • 注意障害
  • 1日の中で変動
せん妄は「認知症」と同じではない。感染、低血糖、電解質異常、薬物中毒などが関与しうる。

神経伝達物質(最小セット)

伝達物質関連しやすいこと
ドパミン幻覚・妄想、運動、報酬、プロラクチン
セロトニン気分、不安、睡眠、消化管
ノルアドレナリン覚醒、意欲、注意
GABA中枢神経の抑制(鎮静方向)

薬物療法の目的(1行)

  • 症状軽減+再発予防+生活機能回復

確認ミニテスト(5問)

  1. 陽性症状と陰性症状の例を1つずつ。
  1. 抑うつ状態と躁状態の違いを1つ。
  1. せん妄の特徴を2つ。
  1. 気分や不安に関係する伝達物質を2つ。
  1. 精神症状を性格と決めつけずに考えるべき3方向は?(病状/薬/身体疾患)