World Health Organization Guideline on the Use and Indications of Glucagon-Like Peptide-1 Therapies for the Treatment of Obesity in Adults
Celletti F, Farrar J, De Regil L. World Health Organization Guideline on the Use and Indications of Glucagon-Like Peptide-1 Therapies for the Treatment of Obesity in Adults. JAMA. 2025 Dec 1. doi: 10.1001/jama.2025.24288. Epub ahead of print. PMID: 41324410.
📌 タイトル(英語)
World Health Organization Guideline on the Use and Indications of Glucagon-Like Peptide-1 Therapies for the Treatment of Obesity in Adultsジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 タイトル(日本語)
成人に対する肥満治療のためのグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)療法の使用と適応に関する世界保健機関ガイドラインジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 雑誌名・出版年
JAMA(Journal of the American Medical Association)
2025年12月1日オンライン公開ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 最初と最後の著者(英語)
Francesca Celletti, MD, PhD; Luz De Regil, PhDジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 主要所属機関(英語)
World Health Organization, Geneva, Switzerlandジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 要旨(Abstract)
世界保健機関(WHO)は、成人の肥満治療におけるGLP-1療法の使用についての 初のグローバルガイドライン を発表した。肥満は慢性で再発する病態であり、GLP-1療法は臨床的に意義のある体重減少と代謝改善効果がある。ガイドラインは長期治療としてのGLP-1療法の使用と、強化行動療法との併用を条件付きで推奨している。導入と実装には公平なアクセス、保健システムの準備、患者中心のケア体制が不可欠である、と結論づけている。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 背景(Background)
- 肥満は 10億人以上の成人が影響を受ける慢性疾患 であり、関連疾患や死亡、経済負担が増大している。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
- GLP-1療法は元々糖尿病治療薬として開発されたが、研究により 中枢神経での食欲抑制や満腹感促進などの作用 が確認され、肥満治療にも有用であるとわかってきた。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 方法(Methods)
WHOは GRADE(Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation)法 を用いて、臨床効果、安全性、患者価値、実施可能性、健康公平性などを総合的に評価し、専門家グループの助言と公開審査を経てガイドラインを策定した。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 主な結果(Results)
✔ 推奨 1
成人の肥満において、GLP-1療法を長期治療として使用することができる。(条件付き推奨/中等度のエビデンス)
※ “長期” は少なくとも6か月以上を想定している。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
✔ 推奨 2
GLP-1療法を処方された患者には、強化行動療法(食事・運動・行動変容支援)を包括的治療アルゴリズムの一部として提供することができる。(条件付き推奨/低いエビデンス)ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
※ どちらの推奨も「条件付き(conditional)」であり、利益とリスクのバランス、コスト、保健システムの準備状況などによって適用が異なる可能性がある。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 討議(Discussion)
- GLP-1療法は肥満および関連疾患の治療に効果があるものの、長期的安全性や中断後の効果などのデータは不十分である。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
- GLP-1薬の 高コスト、供給能力の制約、公平なアクセスの課題 は大きい。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
- 成功には 包括的な保健システムと患者中心のケア が必要であり、単一の治療だけで肥満問題を解決するものではないとWHOは指摘している。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 既存研究との新規性(Novelty)
- これは WHOによる肥満治療向けGLP-1療法の初の包括的ガイドライン であり、肥満を慢性疾患として扱い、薬物治療・行動療法・システム設計の統合を世界基準として提示した点で新しく、国際的な臨床方針に与える影響が大きい。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 制限(Limitations)
- 推奨の根拠となる多数の試験は 中期的なデータが中心 であり、長期効果と安全性に関するエビデンスが限定的。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
- 実施可能性、コスト効率、患者の価値観は地域によって大きく異なり、適応には現地の保健体制を考慮する必要がある。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
📌 応用可能性(Potential Applications)
- 今後の 国際的な肥満治療方針の基盤 になる可能性。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
- 各国の 保健政策立案者、臨床医、健康システム が肥満治療を計画・実施する際の指針として利用可能。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
- 行動療法との統合により、 薬物治療単独よりも治療効果を高める実践 が促進される。ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション