222 鎮咳剤
鎮咳剤
中枢および末梢に作用して咳反射を抑制し、咳症状(とくに乾性咳嗽)を軽減する薬剤群。
基本的な鎮咳薬の考え方:
咳反射は異物を除去するために防御反応であるため、本来は抑制すべきではない
咳のために睡眠障害や食物摂取障害などの二次障害がある場合、鎮咳薬を用いる
中枢性と末梢性の二つに大別される。
- 中枢性鎮咳薬
- オピオイド受容体作動薬(コードイン、ジヒドロコデインなど)が延髄の咳中枢(孤束核)に作用し、咳反射の閾値を上昇させる。
- 非オピオイド系(デキストロメトルファン、ノスカピンなど)はNMDA受容体やσ受容体を介して類似の中枢抑制作用を示す。
- 末梢性鎮咳薬
- 気道粘膜のケイ素神経終末を麻痺させ、咳受容体への刺激伝達を遮断。たとえばベンゾナテート(日本未収載)やドロプロピジン(日本未収載)など。
- 鎮痛・保護作用のある有機酸(リン酸コデインなど)や粘膜保護剤としても働くものもある。
- 痰が多い湿性咳嗽では、鎮咳薬ではなく去痰薬(アンブロキソール、アセチルシステインなど)や気道分泌調整薬を優先。
- 乾性咳嗽に対して中枢性鎮咳薬を選択。依存を避けたい場合はデキストロメトルファンやノスカピンなど非オピオイド系を。
- 末梢性は局所的な作用で安全性高いが、即効性を求める場合に適応。
- 小児や高齢者では副作用リスクを考慮し、低用量・短期間の使用を心がける。