痛くて受診したが、薬の説明書を見ると、「抗うつ薬」と書いている

状況

  • 腰痛に対して薬物治療が開始された患者さん
  • 帰宅後、薬の説明書きを見て疑問に思い、連絡があった
 

原因薬

原因として考えられる薬(可能性のひとつ)

SNRI:デュロキセチン

SNRIのうち、「うつ、うつ状態」だけでなく、疼痛緩和目的のために使用します
作用機序
デュロキセチンは
  • 下行性疼痛抑制系(セロトニン+ノルアドレナリン)を強化
  • 脊髄後角での痛み信号を“上に伝えにくく”する
ことで、神経障害性疼痛の中枢感作を抑える薬です。
 

有害事象

  • 違う薬だと誤解し、服薬しない可能性がある
 

対策

  • 個別対応した薬剤情報提供書の作成・活用
 
  • 全く異なる複数の薬の使い方があるため、薬の作用を説明する際に注意が必要な薬の一つです。
  • 「説明したつもり」ではなく、「正しく理解できるまで説明する」ように心がけます