まちのくすりばこ
/
スペシャルポピュレーション
/
リハ薬剤
/
薬剤_論文
/
Mechanick JI, Obes Rev (2025)
Mechanick JI, Obes Rev (2025)
2026/1/1
23:26
2026/1/1
23:26
🔍 背景
GLP-1RAやチルゼパチドは肥満治療において
68〜72週間で平均15〜20%の体重減少
をもたらす。
その過程で、
筋肉量の10%以上が失われる
ことが報告されており、これは加齢による約20年分の筋肉減少に相当。
筋量・筋機能の低下は、
代謝悪化・機能低下・QOL低下・体重リバウンド
のリスクを増大させる。
🧩 筋肉量維持に影響する2大要素
栄養(Nutrition)
高品質タンパク質の十分な摂取(消化吸収も考慮)
ビタミン・ミネラルなどの必須微量栄養素確保
必要に応じて**経口栄養補助食品(ONS)**を併用
カロリー制限中でも**筋タンパク質合成を維持できる量のタンパク質(一般に1.2〜1.6g/kg/日)**を目安
身体活動(Physical Activity)
特に**レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)**の併用が有効
有酸素運動も併用し、心代謝機能の維持・改善を図る
継続的な運動プログラムが必要
🩺 推奨戦略(論文提案)
包括的治療プログラム
として、
適正なタンパク質・微量栄養素の摂取
継続的なレジスタンストレーニング
有酸素運動との組み合わせ
これらを
IMDs開始時から並行
して導入することが望ましい
栄養評価(食事記録、体組成測定)と運動アセスメントを定期的に行う
体重減少後も
筋力・筋量維持フェーズ
を設ける
💡 臨床的インプリケーション
GLP-1RAやチルゼパチドは
食欲抑制が強く、摂取エネルギー・タンパク質量が不足しやすい
ため、意識的な栄養介入が不可欠。
筋量減少はサルコペニアだけでなく
基礎代謝低下によるリバウンドリスク
にも直結。
特に
高齢者・低BMI傾向・既に筋力低下のある患者
では、投与前から予防策を開始すべき。