栄養素の過剰(蓄積)

定義
 

|(症状)の臨床的な意義

 
 

|(症状)の OPQRST

Onset発症機転いつから(症状)がはじまったか?
Palliative & Provoke寛解・増悪どんなときに(症状)は良くなるか/悪くなるか
Quality & Quantity性状・強さどれくらいの(症状)か?
Symptoms随伴症状他にどんな症状があるか?
Time course時系列(症状)となったあとの経過はどうか?

|(症状)の評価

     

    (症状)におけるレッドフラッグサイン

    「重大な疾患が隠れている可能性が高い」ため、速やかな精査や専門医への紹介が必要な警告徴候
    レッドフラッグ考えられる重大疾患・背景
     

    薬剤性の(症状)

    薬剤性の(症状)は、

    ✅ 特定の栄養素の体内蓄積(過剰摂取)の原因となる薬剤

    栄養素過剰・蓄積の原因となる薬剤臨床的意義・注意点
    カリウム(K)ACE阻害薬、ARB、スピロノラクトン、カリウム製剤、NSAIDs、β遮断薬高カリウム血症 → 不整脈、筋力低下、心停止リスク
    カルシウム(Ca)活性型ビタミンD製剤(エルデカルシトールなど)、カルシウム製剤、チアジド系利尿薬、リチウム高カルシウム血症 → 意識障害、腎機能低下、尿路結石
    ナトリウム(Na)コルチコステロイド、NSAIDs、リチウム、ACTH製剤ナトリウム貯留 → 浮腫、高血圧、心不全悪化
    ビタミンAビタミンA製剤(過量投与)、レチノイド(アダパレン、イソトレチノイン)肝障害、頭蓋内圧亢進、骨障害、催奇形性など
    ビタミンD活性型ビタミンD製剤(アルファカルシドール、エルデカルシトールなど)高カルシウム血症、腎障害、意識障害
    リチウム(ミネラル類似物質)リチウム製剤(躁病治療薬)Naと競合し腎で再吸収されやすい→ 血中蓄積で中毒に
    鉄剤(過量投与または吸収亢進)ヘモクロマトーシス、肝障害、消化器症状
    フッ素(F)フッ素入りサプリや歯磨き剤の誤飲(小児)、製剤の過剰使用歯牙フッ素症、骨硬化、神経毒性(高濃度時)
    ヨウ素(I)ヨウ素含有薬(ルゴール液、造影剤、甲状腺治療薬)甲状腺機能異常(ヨウ素過剰症)→バセドウ様症状 or 機能低下
    セレン(Se)セレン含有サプリの過剰摂取、輸液添加過量嘔気、脱毛、爪変化、神経障害(セレン中毒)
     

    🧬 栄養素過剰による症状例(抜粋)

    栄養素過剰時の症状・合併症
    カリウム徐脈、心停止、筋力低下、四肢脱力
    カルシウム嘔気、倦怠感、精神症状、腎結石、心電図異常
    ビタミンA頭痛、吐き気、肝障害、脱毛、催奇形性(妊婦)
    ビタミンD高Ca血症、腎機能障害、心停止
    腹痛、下痢、肝障害、重度では致死性中毒(特に小児)