Chen Z, Front Pharmacol. 2023 [PMID: 37465527]
Chen Z, Liu Z, Zeng L, Huang L, Zhang L. Research on prescribing cascades: a scoping review. Frontiers in Pharmacology. 2023;14:1147921. doi: 10.3389/fphar.2023.1147921
についての要約です(構造に沿って詳述します)。PubMed+1
📄 Title / タイトル
English: Research on prescribing cascades: a scoping review
日本語: 「処方カスケードに関する研究:スコーピングレビュー」
📘 Journal & Publication Year / 雑誌 & 発行年
Journal: Frontiers in Pharmacology
Year: 2023 (2023年7月3日公開)PubMed
👩🔬 First and Last Authors(英語)
First Author: Zhe Chen
Last Author: Lingli Zhang PubMed
🏥 First Affiliation(英語)
Department of Pharmacy, West China Second University Hospital, Sichuan University, Chengdu, China PubMed
📝 Abstract(概要)
本レビューは、処方カスケードに関する原著研究の現状を体系的に評価し、今後の研究および臨床実践の改善に向けた参考を提供することを目的とした。処方カスケードは、ある薬による副作用を新たな疾患として誤認し、さらに薬を追加処方することで生じる現象である。本研究では、英語・中国語のデータベースを検索し、該当する研究を抽出・分析した。計32件、計7,075,200人の患者を対象とした研究が含まれ、処方カスケードの予防・同定・解決の各ステージに対応した研究が検討された。高齢者を中心に、49種類の処方カスケードルートが特定された点などが報告された。PubMed
🔍 Background(背景)
処方カスケードは約20年以上前に提唱された概念で、複数薬併用患者では副作用が別の疾患と誤認されることで薬が追加処方されることがある。この現象は有害事象の連鎖と医療コスト増加につながる可能性があるが、国による認知や研究進展には差がある。Frontiers
📌 Methods(方法)
- PubMed、Embase、Cochrane Libraryなど3英語データベースと中国語データベース4つを、 inception(最初)〜2022年1月まで検索。
- 抽出、評価は査読者2名が独立して実施。
- 対象は処方カスケードに関連する原著研究で、研究デザインはケースレポート、コホート研究、横断研究など多様。
- 記述的分析で手法・アウトカムを比較。Frontiers
📊 Results(結果)
- 対象研究数: 32件(11カ国、合計7,075,200人)PubMed
- 研究デザイン: 横断研究13、症例報告11、コホート7、症例対照1など。PubMed
- 対象集団: 主に高齢者が中心(24件)。PubMed
- 研究の目的分類:
- 予防(4件)
- 同定(17件)
- 解決(11件)PubMed
- 処方カスケードルート数: 49。主に心血管系(カルシウム拮抗薬が多い)や神経系が中心。Frontiers
- 薬剤は2〜6種類の併用を含むルートが報告。Frontiers
🧠 Discussion(考察)
処方カスケードの研究は国際的に増加しているが、対象は主に高齢者であり、他の特別な集団(例:小児、妊婦)への研究は不十分である。また、手法やデータの質に課題があり、さらなる深堀りと幅広い対象での研究設計が必要である。さらに、処方アラートシステムや多面的な介入が処方カスケードの予防・同定・解決に役立つ可能性が示唆された。Frontiers
✨ Novelty compared to previous studies(既存研究との新規性)
- 世界の処方カスケード研究を体系的に俯瞰したレビューとしては比較的大規模であり、研究目的ごとの分類(予防、同定、解決)を明確にした点。PubMed
- 多国・多デザイン研究を対象とし、処方カスケードのルート特徴を包括的に把握した点。Frontiers
⚠️ Limitations(制約)
- 検索語を「prescribing cascade」のみに限定したため、該当語を使わない研究の漏れの可能性。
- 言語バイアス(英語・中国語のみ)。
- 会議録・レターなど非原著は除外されている。Frontiers
🚀 Potential Applications(応用可能性)
- 臨床現場における処方評価・薬剤管理の改善。
- 高齢者や多剤併用患者での副作用誤認防止に役立つツールや介入策開発。
- 小児・妊婦など未開拓集団への将来研究設計への指針。Frontiers