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抗てんかん薬

抗てんかん薬

3ステップで理解する臨床薬理

1. どんな薬?

抗てんかん薬は、てんかん発作を予防・軽減するために使われる薬です。脳の異常な電気活動を抑えることで、発作の発生頻度や重症度を下げることを目的としています。
 
基本的な薬理作用
  • 神経細胞の過興奮を抑制
    • ナトリウムチャネル遮断(例:フェニトイン、カルバマゼピン)
    • カルシウムチャネル遮断(例:エトスクシミド)
  • 抑制性伝達を強める
    • GABA作用を増強(例:バルプロ酸、ベンゾジアゼピン系)
(薬効群ごとの分類)
古典的抗てんかん薬(第一世代)
 
新規抗てんかん薬 (第二世代)(第三世代)
 
 

2. どんな使い方

てんかん発作型に応じて、適切な薬剤を選択する
  • 第一選択薬(発作型による)
    • 焦点発作:カルバマゼピン、レベチラセタム、ラモトリギン
    • 全般発作:バルプロ酸、エトスクシミド(欠神発作に特化)、ラモトリギン
  • 補助療法:ゾニサミド、トピラマート、フェニトインなど
  • 投与ポイント:最小有効量から開始し、漸増。単剤療法を原則とし、効果不十分時に併用。
新規薬(第二世代以降):レベチラセタム、ラモトリギン・・・広い発作型に対応
 
服薬のポイント
  • 飲み忘れや急な中断は発作再発のリスク↑
    • 確実に服薬継続することが非常に重要
  • 定期的な採血で血中濃度や肝腎機能をチェック
 

3. 注意点は? 観察・ケアのポイント

  • 発作観察
    • 発作の種類、持続時間、前駆症状の有無を記録
    • 発作中は頭部を保護し、呼吸路確保と安全確保を最優先
  • 副作用モニタリング
    • 眠気やめまい→転倒リスクに注意
    • 血液検査異常(白血球減少、肝機能障害など)→定期検査結果を確認
    • 皮疹や肝障害の兆候→発疹、黄疸を早期発見
  • 服薬指導・アドヒアランス支援
    • 毎日同じ時間に服薬する習慣づけ
    • 副作用や体調変化を本人・家族へ説明し、不安を軽減
  • 生活面でのアドバイス
    • 十分な睡眠、ストレス管理、適度な運動
    • 飲酒や薬の自己中断を避けるよう指導
 

副作用

  • 投与開始時
    • 薬疹
  • 投与開始時・増量時
    • [抗てんかん薬に共通]中枢抑制による眠気、めまい、協調運動障害
  • 長期服用・・・副作用が発現していないか定期検査し、早期発見・対応が重要
    • (それぞれに特徴的)
  • TDM・・・古典的抗てんかん薬は、TDMでモニタリング