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イメグリミン

イメグリミン

どんな薬?

イメグリミンは、2021年に日本で承認された新しい作用機序の経口2型糖尿病治療薬です。

どのように効く?

  • ミトコンドリア機能の正常化
    • 肝臓や筋肉の細胞にあるミトコンドリア(エネルギー工場)の働きを整え、インスリンが効きやすい状態にします。
  • インスリン分泌の補助
    • 血糖が高いときに膵β細胞からのインスリン分泌を助け、血糖の急激な上昇を抑えます。
→ これらの「インスリン抵抗性改善」と「インスリン分泌補助」の両方で血糖をコントロールします。

どんな特徴がある?

  • デュアルモード:“糖を取り込む力を高める”+“インスリン分泌を助ける”
  • 低リスクの低血糖:単独使用で重大な低血糖は起こりにくい
  • 腎機能への影響が少ない:軽度~中等度の腎障害患者にも使いやすい
  • 経口投与:1日2回、食後に服用するだけで管理がシンプル

使う時の注意点・副作用

  • 消化器症状
    • 下痢・吐き気・腹痛が出ることがある
注意点/副作用説明対策
【消化器症状】下痢・吐き気・腹痛が出ることがある・食後に服用する・軽い食事(おかゆやバナナなど)と一緒に始め、徐々に通常食へ移行
【低血糖の可能性】他の血糖降下薬(SU薬・インスリン等)と併用すると起こり得る・併用時はそれぞれの用量を調整・こまめに血糖測定し、異常を早期発見
【肝機能・腎機能検査】重度の肝障害や末期腎不全では使用不可・投与前後に定期的な血液検査を実施し、異常時は医師と相談
【アレルギー反応】まれに発疹・かゆみなどアレルギー症状が出る場合がある・発疹などが出たら直ちに使用を中止し、医師へ報告

どんな時に使うのか?

  • 食事療法・運動療法だけでは血糖コントロールが不十分なとき
  • すでに他の薬(メトホルミン、SU薬、SGLT2阻害薬など)を使っているが、さらなる改善が必要なとき
  • 低血糖リスクを抑えつつ「インスリン抵抗性」を改善したいとき

日常生活で気をつけること

  • 服用タイミングを守る:毎食後、できるだけ同じ時間に飲む
  • 血糖自己測定:食前・食後の血糖値を記録し、効果や低血糖の有無を把握
  • 食事内容の工夫:消化器症状が出やすい初期は、脂っこいものや刺激物を控えめに
  • 水分補給:下痢や吐き気で脱水にならないよう、こまめに水分を摂る
  • 定期検診:肝機能・腎機能のチェックを含め、3~6ヶ月ごとに受診しましょう
  • 運動習慣:ウォーキングやストレッチなど、有酸素運動を週3回程度取り入れるとさらに効果的です。

まとめ

イメグリミンは、ミトコンドリアの働きを整えながら肝臓と筋肉の両方で血糖を下げる新しいお薬です。低血糖リスクが比較的低く、メトホルミンに合わない方にも選ばれます。消化器症状や腎機能に注意しつつ、食事・運動療法と組み合わせて、かかりつけの医師・薬剤師と一緒に安心して続けていきましょう。何か気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。