自己注射の投与期間が終了したら、治療完了?

状況

  • 骨粗鬆症で治療を受けていた患者さん
  • 最近、受診していない様子なので、たずねたら、「もう終わった」とのこと
  • 骨粗鬆症で治療をしていた患者さん
  • 最近は
→注射は「○ヶ月」と聞いたので、治療が終わったと誤解していた
 

原因薬

原因として考えられる薬(可能性のひとつ)

骨粗鬆症治療薬/自己注射製剤

投与期間の上限が決まっている
ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体
  • プラリア皮下注60mgシリンジ
    • 6ヵ月に1回、皮下投与
    • 医療機関で投与を受ける
 
PTH 製剤
安全性のため、投与期間は24ヶ月まで
  • 骨腫瘍の発生頻度
 
  • フォルテオ皮下注
    • 1日1回24ヶ月
    • 自己注射可
  • テリボン皮下注用
    • 1週間に1回24ヶ月
    • 自己注射可
(中断した場合も合計24ヶ月まで)
 
副甲状腺ホルモン関連製剤
安全性のため、投与期間は18ヶ月まで
 
  • オスタバロ皮下注カートリッジ1.5mg
    • 1日1回18ヶ月
    • 自己注射可
 
抗スクレロスチン抗体
長期使用のデータ不足のため、投与期間は12ヶ月まで
  • イベニティ皮下注105mgシリンジ
    • 1ヵ月に1回医療機関を受診(または訪問診療)
    • 1ヵ月に1回12ヵ月
 
 

有害事象

骨量減少

強力に骨量減少を抑える注射薬だが、治療期間終了後、引き続き骨粗鬆症の治療を継続することが重要(他の治療薬)
治療を継続しない場合、骨量が減少する
(特に、イベニティは、骨の形成を促し、骨吸収を抑えることで、骨密度を増加させ、骨折を予防する。治療期間終了後、骨吸収が一時的に亢進することがあるため、骨吸収抑制薬での治療を継続することが重要)
 

対策

注射が終わった後も、治療を継続することを説明
 
デノスマブやビスホスホネート製剤で治療を継続する