SU薬
SU薬(スルホニル尿素薬)は、2型糖尿病の血糖コントロールを助ける代表的な経口血糖降下薬です。古くから使われており、インスリンの分泌を促すことで血糖を下げます。
- 膵臓のβ(ベータ)細胞を刺激
- SU薬はすい臓のβ(ベータ)細胞膜上にあるSU受容体に結合します。
- その結果、細胞内のカリウムチャネルが閉じ、細胞が膜電位の変化を感知してカルシウムが流入します。
- 細胞内カルシウム濃度の上昇により、インスリン顆粒が細胞外へ放出され、血中インスリン濃度が上がります。
- 血糖が高いときにインスリンをもっと出させることで、増えたインスリンが全身の組織で糖の取り込みを促進し、血糖値を下げます。
SU薬はすい臓のβ(ベータ)細胞膜上にあるSU受容体に結合し、インスリン分泌を促進します
- 食後だけでなく空腹時にも効果
- 食事前後を問わず、持続的にインスリン分泌をサポートします。
- 即効性:服用後1~2時間で効果が現れ、食後高血糖の改善に有効。
- 服用回数:薬剤によっては1日1回〜2回のシンプルな服用。
- 費用対効果:古くから使用されているため、比較的安価で多くの実績あり。
- 世代:第一世代(クロルプロパミドなど)、第二世代(グリベンクラミド、グリメピリドなど)、第三世代(グリクラジドなど)に分かれ、世代が新しいほど低用量で作用しやすい。
- 低血糖
- 注意点:食事を抜いたり不規則にすると、インスリン分泌が過剰になり低血糖を起こしやすい。
- 対策:
- 食事は必ず規則正しく摂る。
- おやつやブドウ糖タブレットを携帯し、症状(めまい、発汗、動悸など)が出たら速やかに糖分補給。
- 炎症や発熱で食欲が落ちた時は医師に相談し、用量を調整。
- 体重増加
- 注意点:インスリン分泌促進により脂肪合成が増え、体重が増えることがある。
- 対策:
- 食事療法で総エネルギーを適正に管理。
- 定期的な運動(ウォーキングや筋力トレーニング)を取り入れる。
- 肝・腎機能への影響
- 注意点:腎機能低下時は薬の体内クリアランスが低下し、低血糖リスクが増大。
- 対策:
- 定期的に腎機能(血清クレアチニン、eGFR)をチェック。
- 腎機能に応じた用量調整を行う。
- 長期使用による二次無効(SU耐性)
- 注意点:長期間使うと効き目が弱くなる場合がある。
- 対策:
- 血糖コントロール状態を定期的に評価し、必要であれば他薬への変更や併用療法を検討。
- 食後高血糖が主訴の2型糖尿病患者さん。
- 低用量から開始し、インスリン注射を避けたい場合の選択肢。
- コスト面を重視する場合や、すでに試した他の経口薬で十分な効果が得られない場合に追加。
- 食事管理:薬の作用時間に合わせて食事のタイミングと内容(炭水化物量)を調整。
- 運動:無理なく継続できる有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせ、インスリン感受性を高める。
- 水分補給:発汗や脱水を避け、血糖値変動を穏やかに。
- 検査:定期的な血糖値、HbA1c、腎機能・肝機能検査を欠かさない。
- 薬の管理:他の治療薬やサプリメントとの飲み合わせを必ず医師・薬剤師に伝える。