Masson W, Cells. 2021

概要(メタ解析)

背景と目的

  • SGLT2阻害薬は脂肪組織量減少や心血管イベント抑制効果を示す。
  • 心外膜脂肪(EAT)の蓄積は、2型糖尿病(T2D)患者における心代謝リスクや冠動脈疾患イベントと関連。
  • 本メタ解析は、SGLT2阻害薬がT2D患者のEAT量に及ぼす影響を評価。

方法

  • データベース:PubMed/MEDLINE、Embase、Science Direct、Scopus、Google Scholar、Cochrane。
  • 対象:T2D患者におけるSGLT2阻害薬治療 vs 標準治療でEAT変化量を報告した研究。
  • 最終解析対象:3研究(SGLT2阻害薬群 n=64、標準治療群 n=62)。
  • メタ解析モデル:固定効果またはランダム効果モデル。

結果

  • EAT減少効果:標準化平均差(SMD) = 0.82(95% CI -1.49 ~ -0.15)、p < 0.0001
    • → SGLT2阻害薬群で有意なEAT減少。
  • 探索解析
    • HbA1c:有意に低下
    • BMI:有意な低下なし

結論と意義

  • SGLT2阻害薬はT2D患者のEAT量を有意に減少させる。
  • 効果はBMI低下とは独立しており、局所脂肪分布の改善を示唆。
  • 心代謝リスク低減の一因としてEAT減少が関与している可能性あり。