Su AY, Diabetes Res Clin Pract. 2025
Su AY, Csere MM, Shan R, Pasupuleti V, Valenzuela GV, Hernandez AV. Comparative efficacy and safety of SGLT2 inhibitor class members in patients with heart failure and type 2 diabetes: A systematic review and network meta-analysis of randomized controlled trials. Diabetes Res Clin Pract. 2025 Jun;224:112219. doi: 10.1016/j.diabres.2025.112219. Epub 2025 May 3. PMID: 40324721.
📄 タイトル / Title
Comparative efficacy and safety of SGLT2 inhibitor class members in patients with heart failure and type 2 diabetes: A systematic review and network meta-analysis of randomized controlled trials
心不全および2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬クラス薬の効果と安全性の比較:ランダム化比較試験のシステマティックレビューおよびネットワークメタアナリシス(NMA)
🏫 First Affiliation(最初の所属)
University of Connecticut School of Pharmacy, Storrs, CT, USAPubMed
🧠 Abstract(要旨)
この研究は、心不全(HF)と2 型糖尿病(T2DM)を有する患者に対する SGLT2 阻害薬(SGLT2i) の効果と安全性を評価するために、ペアワイズメタ分析(PMA)およびネットワークメタ分析(NMA)を実施したシステマティックレビューです。5つのデータベースを2025年4月15日まで検索し、主要なアウトカムとして以下を評価しました:
- 全死亡(ACM)
- 心血管死(CVD)
- 全入院(ACH)
- 心不全による入院(HHF)PubMed
17件のランダム化比較試験(合計17,809人)が解析対象に含まれ、複数のSGLT2阻害薬(カナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジン等)とコントロール(プラセボまたは標準治療)と比較しました。PubMed
🔍 Methods(手法)
- システマティックレビューと NMA を実施
- ランダム化比較試験を対象
- PMA:SGLT2i 全体の効果 vs コントロール
- NMA:個々の SGLT2i を比較し、p-score によるランク付けPubMed
📊 Results(結果)
SGLT2阻害薬クラス全体は以下のアウトカムで有意に改善を示しました:PubMed
| アウトカム | 結果 |
|---|---|
| 全死亡(ACM) | HR 0.87(95% CI 0.78–0.98)低質のエビデンス |
| 全入院(ACH) | HR 0.74(95% CI 0.62–0.88)高質のエビデンス |
| 心不全入院(HHF) | HR 0.70(95% CI 0.63–0.77)低質のエビデンス |
| 心血管死(CVD) | HR 0.87(95% CI 0.76–1.00)非常に低いエビデンス、統計的有意差なし |
🧪 Discussion(考察)
- SGLT2 阻害薬は、心不全と2型糖尿病の併存患者において 全死亡、全入院、心不全入院を減少 させる効果が認められた。
- 心血管死については統計的に有意な減少は示されなかったものの、全体傾向として有益性が示唆される。
- 個別薬では カナグリフロジン が最も高い効果を示した可能性がある。PubMed
🌟 Novelty(新規性)
- 心不全と2 型糖尿病を同時に有する大規模患者群での SGLT2i 比較が行われたことは、本領域において初めての 包括的ネットワークメタ解析 といえる。
- 個別薬の ランク付け により臨床選択の参考となる指標を提供。PubMed
💡 Potential Applications(臨床応用)
- 心不全+2型糖尿病患者での治療戦略において、SGLT2 阻害薬全体のメリットを示すエビデンスとして活用可能。
- 個別薬選択のガイドライン形成への基礎データとなる可能性。PubMed