NRST

NRST(Nutritional Risk Screening Tool)

NRSTとは

  • NRST(Nutritional Risk Screening Tool)は、日本の地域在住高齢者向けに開発された栄養スクリーニングツールです。

開発の背景

  • 元になったのはカナダで開発された SCREEN II (Seniors in the Community: Risk Evaluation for Eating and Nutrition)
  • 高齢者の栄養リスクを質問票形式で評価するツールで、日本語版の開発と検証の第一段階として作成されたのが NRST です。

特徴

  • 対象:地域在住の高齢日本人高齢者
  • 形式:食習慣に関する質問項目を中心とした簡便なチェックリスト(自己回答または聞き取り可)
  • 評価内容の例
    • 食欲や食事量
    • 食習慣(バランスや食頻度)
    • 体重変化
    • 食事制限や病気による影響
  • 比較対象として、MNA-SF(Mini Nutritional Assessment-Short Form)、GNRI(Geriatric Nutritional Risk Index)、さらにサルコペニア診断基準(EWGSOP)と相関が調べられた。

妥当性・有用性

  • NRSTスコアは、栄養リスクやサルコペニアのある高齢者で有意に低値を示し、一定の判別力が確認された。
  • ROC解析では、栄養リスクのAUCは約0.58〜0.64、サルコペニア予測では0.60〜0.68程度であり、中等度の判別能
  • 改良の余地はあるが、日本の高齢者集団に適した栄養スクリーニングツールの基盤となるものと位置づけられる。
👉 要するに、NRSTは「日本版SCREEN II」の予備的な形であり、
高齢者の低栄養やサルコペニアリスクを簡便に拾い上げることを目的にした質問票です。