コルヒチン

1. 警告

本剤の1日量1.5mgを超える高用量を投与した患者及び重度腎機能障害患者において、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。1日量1.5mgを超える高用量の投与、又は重度腎機能障害患者への投与は、臨床上やむを得ない場合を除き避けること。また、悪心・嘔吐、腹部痛、下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血尿、乏尿、筋脱力等の中毒症状があらわれた場合には速やかに医療機関を受診するよう患者に指導すること。[7.1 参照][8.1 参照][8.2 参照][9.2.2 参照][10. 参照][11.1.4 参照][15.1.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
 2.2 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の患者[9.2.1 参照][9.3.1 参照][10. 参照][10.1 参照]

6. 用法及び用量

〈痛風発作の緩解〉
  • 通常、成人にはコルヒチンとして1日3~4mgを6~8回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈痛風発作の予防〉
発病予防には通常、成人にはコルヒチンとして1日0.5~1mg、発作予感時には1回0.5mgを経口投与する。
〈家族性地中海熱〉
通常、成人にはコルヒチンとして1日0.5mgを1回又は2回に分けて経口投与する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は1.5mgまでとする。
通常、小児にはコルヒチンとして1日0.01~0.02mg/kgを1回又は2回に分けて経口投与する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最大投与量は0.03mg/kgまでとし、かつ成人の1日最大投与量を超えないこととする。

7. 用法及び用量に関連する注意

〈効能共通〉
7.1 投与量の増加に伴い、下痢等の胃腸障害の発現が増加するため、以下の点に留意すること。1日量1.5mgを超える高用量投与により、重篤な中毒症状(胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等)を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1. 参照][8.1 参照][8.2 参照][10. 参照][11.1.4 参照][15.1.1 参照]
  • 痛風発作の緩解への使用において、1日量1.5mgを超える高用量の投与は臨床上やむを得ない場合を除き避けること。1回量、1日量及び投与期間は国内の最新のガイドラインを参考にすること。1)
  • 痛風発作の予防又は家族性地中海熱への使用において、承認された用量を超えて投与しないこと。
7.2 大量使用又は誤用により、服用後数時間以内に急性中毒症状があらわれることがある。[13.1 参照]
〈痛風発作の緩解〉
7.3 痛風発作の発現後、服用開始が早いほど効果的である。また、疼痛が改善したら速やかに本剤の投与を中止すること。
〈痛風発作の予防〉
7.5 発作3〜4時間前に先行する予兆を感知したらできるだけ早く服用することが望ましい。

8. 重要な基本的注意

8.1 血液障害、腎障害、肝障害、横紋筋融解症、ミオパチー、末梢神経障害等があらわれることがあるので、投与中はこれらの異常の有無を定期的な血液検査、生化学検査、尿検査等を施行して注意深く観察すること。[1. 参照][7.1 参照][11.1.1 参照][11.1.2 参照][11.1.3 参照][11.1.4 参照]
8.2 高用量を投与した患者及び腎機能障害患者において、重篤な中毒症状を発現する可能性があるので、悪心・嘔吐、腹部痛、下痢、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、血尿、乏尿、筋脱力等の症状があらわれた場合には速やかに医療機関を受診するよう患者に指導すること。[1. 参照][7.1 参照][9.2.2 参照][9.2.3 参照][11.1.4 参照]

9.2 腎機能障害患者

9.2.1 肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の腎機能障害患者
9.2.2 9.2.1に述べた併用薬を服用していない重度腎機能障害患者
臨床上やむを得ない場合を除き投与は避けること。投与する場合には、ごく少量から開始し、必要最小限の投与期間に留めるなど注意すること。重度腎機能障害患者において、重篤な中毒症状を発現し、死亡に至った症例が報告されている。[1. 参照][8.2 参照][9.2.3 参照][16.1.3 参照][16.5.2 参照]
9.2.3 9.2.1に述べた併用薬を服用していない腎機能障害患者(重度腎機能障害患者を除く)
投与する場合には、ごく少量から開始し、必要最小限の投与期間に留めるなど注意すること。本剤の血漿中濃度が上昇し、早期に重篤な副作用があらわれるおそれがある。[8.2 参照][9.2.2 参照][16.1.3 参照][16.5.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

9.3.1 肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の肝機能障害患者
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤(肝臓又は腎臓に障害のある患者に使用する場合)[2.2 参照][9.2.1 参照][9.3.1 参照]
  • アタザナビル(レイアタッツ)
  • クラリスロマイシン含有製剤(クラリス、クラリシッド、ボノサップ、ラベキュア)
  • イトラコナゾール(イトリゾール)
  • リトナビルを含有する製剤(ノービア、カレトラ、パキロビッド)
  • ダルナビルを含有する製剤(プリジスタ、プレジコビックス)
  • コビシスタットを含有する製剤(スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス)
  • エンシトレルビル(ゾコーバ)
  • ロナファルニブ(ゾキンヴィ)等
P糖蛋白を阻害する薬剤(肝臓又は腎臓に障害のある患者に使用する場合)[2.2 参照][9.2.1 参照][9.3.1 参照]
  • シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル等)等
11.1 重大な副作用
11.1.4 コルヒチンによる中毒症状(頻度不明)
承認された用法及び用量の範囲内であっても高用量を投与した患者及び腎機能障害患者等において、本剤の血中濃度が上昇し、重篤な中毒症状を発現する可能性がある。胃腸障害、血液障害、腎障害、肝障害等の中毒症状が認められた場合には、本剤の投与を中止し適切な処置を行うこと。
処置:脱水に対する補液、電解質補正、血球減少、感染症、凝固異常に対する対症療法、血圧、呼吸管理を行う。なお、本剤は強制利尿や血液透析では除去されない。[1. 参照][7.1 参照][8.1 参照][8.2 参照][10. 参照][13.2 参照][15.1.1 参照]