皮下注射(皮下注)
皮下注射とは、皮下組織に薬を注射し、毛細血管やリンパ路から吸収させる投与法。吸収は比較的ゆっくりで、持続的に効かせたい薬で用いられることが多い。末梢循環(冷え、浮腫、ショックなど)で吸収が変わることがある。
- 皮下組織から吸収されるため、静脈投与より血中濃度の立ち上がりは緩やか
- 同じ用量でも、皮膚温・血流・浮腫などで吸収が変動する
| 皮下注射 | 参考:静脈投与 | 参考:筋肉注射 | |
|---|---|---|---|
| 投与部位 | 皮下組織 | 静脈内 | 筋肉内 |
| 効果発現 | 比較的ゆっくり | 即時 | 皮下注より速いことが多い |
| 投与の特徴 | 自己注射に用いられることがある | 医療者による投与 | 部位選択が重要 |
メリット
- 静脈確保が不要で、自己注射につながる薬が多い
- 吸収が比較的安定する場合がある(薬・状態による)
デメリット
- 疼痛、硬結、皮下出血
- 循環不全・脱水・浮腫では吸収が不安定になりうる
- 同一部位の反復で皮膚・皮下組織トラブル(例:リポハイパートロフィー)
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| シリンジ | 医療者が実施することが多い |
| ペン型自己注射 | 自己管理しやすい(インスリン等) |
| オートインジェクター | 手技のばらつきを減らしやすい(薬剤による) |
- 部位ローテーション(腹部・上腕・大腿など:薬剤・指示に従う)
- 手技確認(角度、皮膚のつまみ方、注入後の待機など)
- 注射部位(発赤、硬結、疼痛、出血)の観察
- 薬剤ごとの副作用(例:低血糖、出血など)の観察と教育
- 針刺し防止、廃棄(シャープス管理)