副作用(Adverse Drug Reaction:ADR)
副作用(ADR:Adverse Drug Reaction)は、医薬品の使用に関連して起こった有害な反応で、少なくとも「薬との因果関係が否定できない(関連が疑われる)」ものを指す。まず有害事象(AE)として拾い上げ、情報を集めてADRかどうかを評価する。
1) 定義(要点)
- 薬との因果関係が否定できない有害事象
- つまり、AE(有害事象)のうち薬が原因(または関連)と考えられるもの
2) 有害事象(AE)との違い
- AE:起きた「好ましくない出来事」を広く拾う(原因は薬とは限らない)
- ADR:薬が原因(または関連が疑われる)「有害な反応」
3) ADRの例(イメージ)
- 皮疹、そう痒、蕁麻疹
- 血圧低下、徐脈/頻脈
- 肝機能障害、腎機能障害、電解質異常
- 眠気、ふらつき、せん妄
- 消化器症状(悪心、下痢、便秘 など)
4) 現場での整理ポイント(評価の観点)
- 時間関係:開始/増量/中止と症状出現のタイミング
- 他の原因:感染、脱水、基礎疾患増悪、外傷など
- 再投与:再開で再発するか(意図的な再投与は原則しない)
- 重症度:受診が必要か、入院や後遺症につながるか
5) 看護で重要なこと(観察・説明・報告)
- ADRは「起きうる」前提で、早期に拾う(バイタル、皮疹、意識、検査値、尿量など)
- 重症サイン(発熱、粘膜症状、水疱/びらん、呼吸苦、意識障害など)があれば緊急対応につなげる
- 患者説明は「全部列挙」ではなく、重篤な症状の受診目安・連絡方法を優先して伝える
一言まとめ:ADRは「薬が原因(関連)と疑われる有害反応」。AEを拾い上げ、情報収集してADRとして評価・対応につなげる。