静脈投与(静注, iv)
静脈投与とは、血管内へ直接薬を投与する方法。吸収過程がなく、効果発現が速い。その一方で、投与速度・濃度・ルート管理によって有害事象が起こりうるため、安全管理が重要。
- 血中へ直接入るため、血中濃度が急上昇しやすい(ボーラス投与など)
- 末梢静脈路/中心静脈路、間欠/持続など、目的と薬剤で使い分ける
| 静脈投与 | 参考:経口投与 | 参考:皮下注射 | |
|---|---|---|---|
| 投与部位 | 静脈内 | 口腔→消化管 | 皮下組織 |
| 効果発現 | 即時 | 30分〜2時間 | 比較的ゆっくり |
| 初回通過効果 | 受けない | 受ける | 受けない |
| 投与の簡便さ | 医療者による投与 | 自己管理しやすい | 自己注射も可能な薬がある |
メリット
- 即効性と確実な投与
- 初回通過効果を受けない
- 持続投与では、状態に合わせて調整・中断しやすい
デメリット
- 血管痛・静脈炎、漏出(組織障害)
- 感染、血栓、空気塞栓など(ルート関連合併症)
- 投与速度や濃度によって副作用が出やすいことがある
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 静注(ボーラス) | 短時間で投与。効果が速いが、有害事象リスクも上がることがある |
| 点滴静注(間欠) | 一定時間かけて投与(例:抗菌薬など) |
| 持続投与 | シリンジポンプ等で一定速度。厳密な管理が必要 |
- ルート部位の観察(発赤、腫脹、疼痛、熱感、漏出)
- 投与速度・希釈・配合変化の確認(薬剤ごとの手順)
- バイタルと副作用(アレルギー反応など)の早期察知
- 高リスク薬(抗がん薬等)はダブルチェックと手順遵守