静脈投与(静注, iv)

静脈投与(静注, iv)

① 概要

静脈投与とは、血管内へ直接薬を投与する方法。吸収過程がなく、効果発現が速い。その一方で、投与速度・濃度・ルート管理によって有害事象が起こりうるため、安全管理が重要

② 投与の仕組みと投与経路の比較

  • 血中へ直接入るため、血中濃度が急上昇しやすい(ボーラス投与など)
  • 末梢静脈路/中心静脈路、間欠/持続など、目的と薬剤で使い分ける
静脈投与参考:経口投与参考:皮下注射
投与部位静脈内口腔→消化管皮下組織
効果発現即時30分〜2時間比較的ゆっくり
初回通過効果受けない受ける受けない
投与の簡便さ医療者による投与自己管理しやすい自己注射も可能な薬がある

③ メリットとデメリット

メリット

  • 即効性と確実な投与
  • 初回通過効果を受けない
  • 持続投与では、状態に合わせて調整・中断しやすい

デメリット

  • 血管痛・静脈炎、漏出(組織障害)
  • 感染、血栓、空気塞栓など(ルート関連合併症)
  • 投与速度や濃度によって副作用が出やすいことがある

④ 投与方法の分類(例)

方法特徴
静注(ボーラス)短時間で投与。効果が速いが、有害事象リスクも上がることがある
点滴静注(間欠)一定時間かけて投与(例:抗菌薬など)
持続投与シリンジポンプ等で一定速度。厳密な管理が必要

⑤ 看護のポイント(観察事項)

  • ルート部位の観察(発赤、腫脹、疼痛、熱感、漏出)
  • 投与速度・希釈・配合変化の確認(薬剤ごとの手順)
  • バイタルと副作用(アレルギー反応など)の早期察知
  • 高リスク薬(抗がん薬等)はダブルチェックと手順遵守