テオフィリン
使用時の注意
⚠️ 有効治療域が狭い(ハイリスク薬)
- 有効血中濃度:5〜15 μg/mL
- 中毒域:20 μg/mL以上 → 致死的な不整脈・痙攣のリスク
- TDM(治療薬物モニタリング) が必須
💊 テオフィリン中毒の症状
- 軽度(15〜20 μg/mL):悪心・嘔吐・頭痛・不眠
- 中等度(20〜30 μg/mL):頻脈・不整脈・不穏
- 重度(30 μg/mL以上):痙攣・致死的不整脈 → 生命に関わる
- 痙攣は 血中濃度と相関せず突然出現 することがある
⚠️ 血中濃度に影響する因子
- CYP1A2 で主に代謝
- 血中濃度 上昇:
- 肝機能障害・うっ血性心不全・高齢者
- 併用薬:エリスロマイシン・クラリスロマイシン・シメチジン・フルボキサミン・キノロン系(シプロフロキサシン等)
- 発熱(特に小児)
- 血中濃度 低下:
- 喫煙(CYP1A2誘導)・フェニトイン・リファンピシン
- 喫煙者が禁煙すると血中濃度↑に注意
🚫 禁忌・慎重投与
- 痙攣性疾患のある患者(痙攣閾値低下)
- 急性心筋梗塞の患者
- 小児・高齢者:代謝能の個体差が大きく中毒リスク↑
看護師向け:観察事項
⚠️ 中毒症状の早期発見(最重要)
- 消化器症状(初期兆候):悪心・嘔吐・腹痛・食欲不振
- 神経症状:頭痛・不眠・興奮・振戦 → 痙攣(重篤)
- 循環器症状:動悸・頻脈・不整脈・血圧低下
- これらの症状が出現したら → 直ちに投与中止+医師へ報告
❤️ バイタルサインの観察
- 心拍数:頻脈・不整脈の有無(心電図モニタリング)
- 血圧:低血圧の有無
- 体温:発熱時はテオフィリン代謝↓ → 血中濃度上昇のリスク
🔬 血液検査の確認
- 血中テオフィリン濃度:定期的にTDMを確認(目標:5〜15 μg/mL)
- 併用薬の変更・発熱・禁煙などの状況変化があればTDMを追加
- 血清K値:テオフィリン中毒時に低K血症を合併することがある
💊 投与管理
- 徐放製剤は粉砕・噛み砕き不可
- 点滴静注時:投与速度の管理(急速静注で不整脈・痙攣のリスク)
- 輸液ポンプ を使用した正確な投与
📋 生活指導の確認
- 喫煙状況の把握:喫煙者の禁煙・禁煙者の再喫煙で血中濃度が変動
- カフェイン含有飲料の過剰摂取を避ける(キサンチン誘導体同士の作用増強)
- 発熱時は医師に相談するよう指導