受容体

受容体(receptor)の概要

受容体とは

  • 細胞(または細胞内)にある情報の受け取り口で、ホルモン・神経伝達物質・サイトカイン・薬などの刺激(リガンド)を受け取って、細胞の反応を引き起こす
  • 薬理学では「薬がどこに結合して、どう作用するか」を考える中心概念

基本用語

  • リガンド:受容体に結合する物質(内因性:ホルモン等/外因性:薬など)
  • アゴニスト(作動薬):受容体を刺激して作用を出す
  • アンタゴニスト(拮抗薬):受容体に結合して、アゴニストの作用を邪魔する
  • 部分作動薬:刺激するが、最大反応はアゴニストより小さい
  • 逆作動薬(inverse agonist):受容体の基礎活性を下げる方向に働く(薬によってはこの概念で説明される)

受容体の主なタイプ(骨組み)

  1. 細胞膜受容体(細胞外の情報を受け取り、細胞内へ伝える)
      • イオンチャネル型:結合→チャネルが開閉→速い反応
      • Gタンパク共役受容体(GPCR):セカンドメッセンジャー(cAMPなど)を介して反応
      • 酵素結合型受容体:受容体自体が酵素活性を持つ/酵素を活性化(例:チロシンキナーゼ)
  1. 細胞内受容体(脂溶性物質が細胞内へ入り、核内で遺伝子発現に影響)
      • 反応は比較的ゆっくりだが、効果が持続しやすいことがある(例:ステロイド)

薬効と副作用の考え方(臨床で重要)

  • 受容体は全身に分布するため、標的以外の部位で作用すると副作用になりうる
  • 同じ「拮抗薬/作動薬」でも、受容体サブタイプ・組織分布・選択性・体内動態で効果が変わる

まとめ(ワンフレーズ)

  • 受容体=体内の“スイッチ/受け取り口”。薬は受容体に結合して作用(作動)または遮断(拮抗)する。