ニトログリセリン
使用時の注意
⚠️ 最大のリスク:血圧低下
- 血管拡張作用による 起立性低血圧・失神 に注意
- 特に初回使用時・脱水時・飲酒後にリスク↑
- 舌下投与は 座位または臥位 で行う
🚫 禁忌
- PDE5阻害薬(シルデナフィル・タダラフィル等)使用中の患者 → 重篤な血圧低下(併用禁忌)
- sGC刺激薬(リオシグアト)使用中の患者
- 重篤な低血圧・心原性ショック
- 閉塞隅角緑内障(眼圧上昇のリスク)
- 頭部外傷・脳出血(頭蓋内圧亢進)
💊 投与時の注意
- 舌下錠:舌の下に置いて溶かす。噛んだり飲み込んだりしない
- 1錠で効果なければ 5分間隔で最大3回まで → 無効なら 直ちに救急対応
- 耐性:連続使用で効果減弱(硝酸薬耐性)→ 貼付剤は 休薬時間(夜間8〜12時間剥がす)を設ける
- 頭痛:血管拡張により高頻度で発現(耐性とともに軽減することが多い)
📦 保管
- 舌下錠は 遮光・密閉容器 で保管(揮発性が高い)
- 舌下投与時に 舌にピリピリした刺激感 がなければ薬効低下の可能性
看護師向け:観察事項
📉 血圧・循環動態の観察(最重要)
- 血圧:投与前後に必ず測定。収縮期血圧 90mmHg未満 → 投与を控え医師に確認
- 心拍数:反射性頻脈の有無
- めまい・ふらつき・失神:起立性低血圧の兆候
- 舌下投与時は 座位を保持 させ、立ち上がらせない
💓 狭心症発作の評価
- 投与後 数分以内に胸痛が改善するか 確認
- NRS等で疼痛の変化を評価
- 5分後に改善なし → 2回目の投与(最大3回まで)
- 3回投与しても改善しない場合 → 急性心筋梗塞の可能性 → 直ちに医師へ報告・12誘導心電図
🩹 貼付剤使用時の観察
- 貼付部位の皮膚トラブル(発赤・かぶれ)の有無
- 休薬時間 が確保されているか確認(耐性防止)
- 除細動時は 貼付剤を剥がす(火花・火傷のリスク)
⚠️ 副作用の観察
- 頭痛:最も多い副作用。血管拡張による拍動性頭痛
- 顔面紅潮・ほてり
- 動悸・頻脈:血圧低下に伴う反射性頻脈
📋 患者教育の確認ポイント
- 発作時の舌下投与方法を正しく理解しているか
- PDE5阻害薬(ED治療薬等)との併用禁忌を理解しているか
- 舌下錠の保管方法(遮光・密栓)と使用期限の確認
- 外出時の携帯を習慣化しているか