白金製剤(プラチナ製剤)
- 分類上は「アルキル化様薬(alkylating-like)」として扱われることが多い
- 共通の大きな毒性:骨髄抑制(程度は薬剤で差)
- 薬剤ごとの特徴:
- シスプラチン:腎毒性、耳毒性、強い悪心嘔吐
- カルボプラチン:骨髄抑制(血小板減少)
- オキサリプラチン:末梢神経障害(冷刺激で誘発されやすい)
- 細胞内で活性化 → DNA塩基(主にグアニン)へ結合
- DNA鎖内/鎖間架橋 を形成 → 複製・転写阻害
- DNA損傷応答を介してアポトーシスへ
| 一般名 | 特徴的な副作用(例) | ポイント |
|---|---|---|
| シスプラチン | 腎毒性、耳毒性、強い悪心嘔吐、末梢神経障害 | 補液(利尿)・制吐が重要。腎機能/電解質(Mgなど)を確認。投与プロトコル遵守。 |
| カルボプラチン | 骨髄抑制(特に血小板減少) | 腎毒性・悪心嘔吐は相対的に軽いが、骨髄抑制に注意。用量は腎機能で調整されることが多い。 |
| オキサリプラチン | 末梢神経障害(急性:冷刺激で誘発、慢性:蓄積性)、骨髄抑制 | 冷たい飲食でしびれ/咽頭絞扼感が出ることがあるため生活指導が重要。 |
- 骨髄抑制:発熱、感染兆候、出血傾向(紫斑/鼻出血など)
- 腎機能(特にシスプラチン):尿量、Cr、電解質、脱水の有無
- 悪心・嘔吐:制吐薬の内服継続、食事/水分、脱水
- 末梢神経障害:しびれ、冷刺激での誘発(オキサリプラチン)
- 聴力障害(シスプラチン):耳鳴り、聞こえにくさ
白金製剤は 腎毒性(特にシスプラチン) と 末梢神経障害(特にオキサリプラチン) に注意。補液・制吐など支持療法を含め、必ず施設レジメン/プロトコルに従う。