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アレルギー

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アレルギー(概要と薬物治療)

① 概要(アレルギーとは)

  • 本来は体を守る免疫反応が、花粉・ダニ・食物・薬などに対して過剰に反応し、症状を起こす状態。
  • 代表的な病態:
    • I型(即時型):IgEが関与(蕁麻疹、アナフィラキシー、アレルギー性鼻炎、気管支喘息の一部など)
    • IV型(遅延型):T細胞が関与(接触皮膚炎、薬疹の一部など)
  • 対応の基本は「原因/増悪因子の回避」+「炎症・症状のコントロール」。

② 薬物治療の考え方(大枠)

  • アレルギー疾患は部位により治療が異なる(鼻:アレルギー性鼻炎、皮膚:蕁麻疹/アトピー、気道:喘息、全身:アナフィラキシーなど)。
  • 多くは、
    • 1) 症状を抑える薬(即効性)
      2) 炎症を抑える薬(再発/悪化予防)
      の組み合わせ。

③ よく使う薬効群(全体像)

④ 代表薬(例)

薬効群代表薬(例)主な用途(例)ポイント(例)
抗ヒスタミン薬(H1)フェキソフェナジン等鼻炎、蕁麻疹、皮膚そう痒眠気・口渇(第2世代は比較的少ない)。運転注意の指導。
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)モンテルカスト等鼻炎、喘息喘息では維持治療の一部。精神神経症状の注意喚起が必要なことがある。
ステロイド(局所)鼻噴霧ステロイド 吸入ステロイド(ICS) 外用ステロイド鼻炎、喘息、皮膚炎局所で炎症を抑える主力。吸入はうがい(口腔カンジダ予防)。
ステロイド(全身)プレドニゾロン等重症増悪、急性期短期で使うことが多い。感染、高血糖、胃腸など副作用に注意。
気管支拡張薬SABA(サルブタモール等) LABA(配合剤含む)喘息(発作治療/維持)SABAは発作時。LABAは原則ICSと併用(単独は避ける)。
生物学的製剤(アレルギー/喘息)抗IgE(オマリズマブ) 抗IL-5系(メポリズマブ等) 抗IL-4/13(デュピルマブ等)重症喘息、鼻茸、アトピー等適応が限定。感染・注射反応など薬剤ごとに確認。
アナフィラキシー対応アドレナリン自己注射全身性の重篤アレルギー第一選択はアドレナリン。使用手技と救急受診の徹底。

⑤ 服薬指導・フォローの要点

  • 誘因回避:花粉・ダニ・食物・薬剤など、原因が明確なら環境整備・回避が最重要。
  • 局所ステロイドの継続:鼻炎・喘息・皮膚炎は「症状が軽い時も炎症が残る」ことがあるため、指示通り継続。
  • 眠気:抗ヒスタミン薬は眠気の個人差が大きい。運転・機械操作の注意。
  • 喘息
    • 発作止め(SABA)と、毎日の維持(ICS等)の役割を区別。
    • 吸入手技の確認が治療効果に直結。
  • アナフィラキシー:再発リスクがある場合、エピペン携帯と使用手順、救急受診を徹底。
⚠️
ポイント: アレルギー治療は「原因回避+炎症コントロール」が基本。特に喘息は ICS中心の維持治療 が重要で、発作止めだけに頼らない。全身症状(呼吸困難、意識低下、血圧低下など)があればアナフィラキシーを疑い、緊急対応。