後発医薬品(ジェネリック)
後発医薬品(ジェネリック)
先発医薬品(新薬)の特許期間が満了した後に、同じ有効成分・同じ投与経路・同じ効能効果で製造・販売される医薬品のこと。
主な特徴
- 有効成分が同じ:先発医薬品と同一の有効成分を同一量含む
- 価格が安い:開発コストが抑えられるため、先発品の約 2〜7割程度 の薬価
- 生物学的同等性試験を実施し、先発品と同等の効果が得られることを証明して承認される
- 添加物・剤形(色・形・味など)は異なる場合がある
名称のルール
後発医薬品の名称は原則として 「一般名+剤形+含量+会社名」 の形式になっている。
例:ロキソプロフェンNa錠60mg「サワイ」 ロキソプロフェンNa → 一般名 錠60mg → 剤形・含量 「サワイ」 → メーカー名
先発医薬品との比較
| 先発医薬品 | 後発医薬品 | |
|---|---|---|
| 開発 | 新規に研究・開発 | 先発品の特許満了後に製造 |
| 開発期間 | 約9〜17年 | 約3〜5年 |
| 薬価 | 高い | 先発品より安い |
| 有効成分 | 新規 | 先発品と同一 |
| 添加物 | — | 異なる場合あり |
- 有効成分(種類・量):原則、先発医薬品と同一
- 投与経路:内服・外用・注射など、同一
- 効能・効果/用法・用量:原則、同一(承認内容として同等)
- 品質基準:日本薬局方などの規格に適合する
- 有効性・安全性の担保:生物学的同等性(BE)などにより、先発品と同等の効果が得られることを示して承認される
- 添加物(賦形剤・結合剤・保存剤など):異なる場合がある
- 剤形・製剤設計:大きさ、色、味、におい、コーティング、崩壊性(OD錠など)などが異なる場合がある
- 包装・表示:PTPの工夫、ピロー包装、識別コードなどが異なる場合がある
- 薬価:先発医薬品より安い
- 会社名(名称):一般名+剤形+含量+会社名(例:ロキソプロフェンNa錠60mg「サワイ」)
使い分けのポイント(実務)
- 患者の服薬状況・嗜好:飲みにくさ、味、OD錠の必要性などで選択肢になる
- アレルギー/添加物の相性:添加物が異なるため、過去の副反応がある場合は確認する
- 変更時の説明:「成分は同じで、飲みやすさ(色・形・味など)が違うことがある」ことを事前に共有する
- 変更後は、効果の実感・副作用・飲み間違いがないかを短期間で確認する
国は医療費削減のため後発医薬品の使用促進を進めており、2023年度末までに数量シェア80%以上を目標としていた。
後発医薬品の利点
- 医療経済
- 製剤技術の向上
- 後発医薬品は、先発医薬品よりも後に製造されていることもあり、製剤技術が工夫されている場合がある
- 例)安定性の向上、口腔内崩壊錠などの製剤の工夫
例)
- (一般名)プランルカスト錠225mg
- 大人は1回1錠、1日2回
- 子供は、別規格(112.5mg錠)を1回1錠
- (先発品)オノンカプセル112.5mg
- 大人は1回2カプセル、1日2回
- 子供は1回1カプセル
過去に、先発医薬品との違いが問題になった後発医薬品
- 活性炭・・(先発医薬品名)クレメジン
- 吸着能の違いがあった
なぜわからなかったのか:「成分」「成分量」を調べただけでは不十分だった
- リトドリン塩酸塩・・・(先発医薬品名)ウテメリン
- 不純物(チラミン)の違いがあった
何が起こったのか?:先発品では見られなかった動悸、手の震え、発疹などのアレルギー様副作用が起きた