マルチキナーゼ阻害薬
- 血管新生(VEGF経路)を抑える薬が多く、高血圧・蛋白尿・出血/血栓・創傷治癒遅延などがクラス副作用として重要
- 皮膚(手足症候群/HFSR)、消化器(下痢・食欲不振)、肝障害なども頻出
- 併用薬(CYP)・処置/手術予定の確認が重要
- 腫瘍増殖シグナルと血管新生シグナル(VEGF系)を含む複数経路を同時に阻害
- その結果、腫瘍血管形成抑制・腫瘍増殖抑制に寄与する
| 薬剤(例) | 標的/特徴(例) | 適応の例(※薬剤ごとに確認) |
|---|---|---|
| ソラフェニブ | RAF、VEGFR など | 肝細胞がん、腎細胞がん、甲状腺がん など |
| スニチニブ | VEGFR、PDGFR、KIT など | 腎細胞がん、GIST、膵NET など |
| レンバチニブ | VEGFR、FGFR など | 甲状腺がん、肝細胞がん、腎細胞がん(併用)など |
| レゴラフェニブ | VEGFR など多標的 | 大腸がん、GIST、肝細胞がん など |
| パゾパニブ | VEGFR、PDGFR など | 腎細胞がん、軟部肉腫 など |
| カボザンチニブ | VEGFR、MET、AXL など | 腎細胞がん、肝細胞がん、甲状腺髄様がん など |
- 血圧:開始〜初期はこまめに(家庭血圧が有用)
- 尿蛋白:定期的に確認(蛋白尿)
- 出血/血栓:黒色便、血尿、突然の胸痛・片麻痺など(緊急)
- 創傷治癒遅延:手術/抜歯/処置予定があれば事前共有(休薬計画)
- 皮膚(HFSR):手足の痛み、発赤、角化、亀裂(保湿・摩擦回避、重症は受診)
- 下痢/食欲不振:脱水予防、体重推移
- 肝機能障害:AST/ALT
- 甲状腺機能異常(薬剤による):倦怠感、体重変化など
- 相互作用:CYP3A4阻害/誘導薬、サプリ(セントジョーンズワート等)を含め確認
マルチキナーゼ阻害薬は 高血圧・蛋白尿・出血/血栓 と 創傷治癒遅延 が重要。黒色便/血尿など出血兆候、急な神経症状、強い頭痛(高血圧疑い)は早めに報告。処置・手術予定は必ず共有し、併用薬(OTC/サプリ含む)は相互作用を確認。