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SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬

① 薬効群の概要

SGLT2阻害薬は、腎近位尿細管のNa⁺-グルコース共輸送体2(SGLT2)を阻害し、尿中へのグルコース排泄を促進することで血糖を低下させる薬。心不全・CKDにも適応が拡大。

② 作用機序

  • 近位尿細管のSGLT2を選択的に阻害 → グルコース再吸収↓ → 尿糖排泄↑ → 血糖低下
  • 浸透圧利尿 + Na利尿 → 体液量↓ → 心不全改善・降圧
  • 体重減少(カロリー喪失)
  • インスリン非依存的な作用 → 低血糖リスクが低い(単剤では)
  • 糸球体過剰濾過の是正 → 腎保護

③ 代表薬

代表薬(一般名)先発品例特徴
エンパグリフロジンジャディアンス®心血管イベント抑制(EMPA-REG試験)、心不全に適応
ダパグリフロジンフォシーガ®心不全・CKDに適応拡大(DAPA-HF・DAPA-CKD試験)
カナグリフロジンカナグル®2型糖尿病の腎症進展抑制
イプラグリフロジンスーグラ®日本初のSGLT2阻害薬

④ 看護のポイント(観察事項)

  • 脱水・起立性低血圧 → 十分な水分摂取の指導、特に高齢者・利尿薬併用時
  • 尿路感染症・性器感染症(尿糖↑による)→ 陰部の清潔保持の指導、症状観察
  • 正常血糖ケトアシドーシス(euglycemic DKA)→ 血糖が正常でも倦怠感・悪心・腹痛があればケトン体チェック
  • シックデイルール:体調不良時は休薬を指導
  • 体重減少の経時的モニタリング
  • 尿糖陽性になる → 尿糖検査では血糖管理の評価に使えないことを説明