α受容体

α受容体(アドレナリン受容体)

概要

交感神経(ノルアドレナリン/アドレナリン)の標的となる受容体の一群。主に α1α2 が臨床で重要。

α1受容体

主な分布

  • 末梢血管平滑筋(皮膚・内臓など)
  • 瞳孔散大筋
  • 前立腺、膀胱頸部、内尿道括約筋

主な作用(キーワード)

💡
  • 血管収縮 → 末梢血管抵抗↑、血圧↑(鼻粘膜なら鼻閉改善)
  • 散瞳
  • 尿道抵抗↑(括約筋収縮)→ 排尿抑制方向

臨床での例

  • α1刺激:昇圧(ショックなど)、点鼻薬(鼻閉)
  • α1遮断:降圧、前立腺肥大症の排尿障害改善(前立腺/膀胱頸部の平滑筋を弛緩)

注意(α1遮断薬)

  • 起立性低血圧、初回投与時失神(first-dose phenomenon)

α2受容体

主な分布

  • 交感神経終末(シナプス前)
  • 中枢神経(脳幹など)

主な作用(キーワード)

💡
  • シナプス前で NA放出を抑制(負のフィードバック)
  • 中枢で交感神経出力↓ → 血圧↓、心拍↓(交感神経抑制)

臨床での例

  • α2作動薬:中枢性降圧、鎮静・鎮痛補助など(薬剤により適応は異なる)

注意(α2作動薬)

  • 眠気、徐脈、口渇
  • 急な中止で反跳性高血圧が起こり得る

まとめ(覚え方)

  • α1=しめる(血管・尿道)/ひらく(瞳孔)
  • α2=出しすぎを止める(NA放出抑制)

関連

  • 交感神経:α/β受容体を介して臓器機能を調整
  • 交感神経アゴニスト/アンタゴニストの理解の基礎