COMT阻害薬
COMT(カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ)は末梢でL-ドパを3-OMDに代謝する酵素。COMT阻害薬はこの酵素を阻害し、L-ドパが分解されずにBBBを通過する割合を高める。必ずL-ドパ/DCI配合剤と併用。主に wearing-off現象の改善 に用いる。
- DCIでDDC経路をブロックすると、残る COMT経路 による代謝が相対的に増大
- COMT阻害薬 → 末梢でのL-ドパ→3-OMD変換を抑制 → L-ドパの血中半減期が延長
- → 脳内へのL-ドパ移行量↑ → ドパミン量↑ → wearing-off現象の改善(OFF時間短縮・ON時間延長)
- 単独使用では効果なし(必ずL-ドパ/DCI配合剤と併用)
| 代表薬(一般名) | 先発品例 | 特徴 |
|---|---|---|
| エンタカポン | コムタン® | 短時間作用型。L-ドパ服用ごとに同時投与(1日最大8回)。尿の着色あり |
| オピカポン | オンジェンティス® | 長時間作用型、1日1回。空腹時服用、L-ドパと1時間以上あける |
※ スタレボ®配合錠(L-ドパ/カルビドパ/エンタカポン)も3成分配合剤としてある
- ON時間の延長・OFF時間の短縮 の評価
- ジスキネジアの増悪 がないか(L-ドパの効果増強による)→ L-ドパ減量で対応
- エンタカポン:L-ドパと 同時に 服用しているか確認
- オピカポン:空腹時(就寝前等)に服用、L-ドパとの間隔(1時間以上)を確認
- 尿の着色(暗黄色〜赤褐色)→ 無害だが患者への事前説明が重要
- 悪心・下痢・腹痛などの消化器症状
- 肝機能障害・突発的睡眠・傾眠
- 急な中止を避ける(悪性症候群のリスク)