リバスチグミン
使用時の注意
⚠️ 作用機序
- AChE + BuChE の両方を阻害(ドネペジルはAChEのみ)
- ACh分解↓ → シナプス間隙のACh濃度↑
- 擬不可逆的阻害(pseudo-irreversible):解離が遅い
- 貼付剤 → 消化器症状が経口剤より少ない(初回通過効果の回避)
⚠️ 主な副作用(コリン作動性)
- 消化器症状:悪心・嘔吐・下痢・食欲不振
- 経口剤より軽度だが出現する
- 漸増投与 が原則:4.5mg → 9mg → 13.5mg → 18mg(4週間毎)
🩹 貼付部位の皮膚障害
- 接触性皮膚炎:発赤・掻痒・水疱
- 貼付部位のローテーション が重要
- 同一部位への連続貼付を避ける(14日以上あける)
❤️ 心臓への影響
- 迷走神経刺激 → 徐脈
- 洞不全症候群・房室ブロック
🚫 注意
- 他のChE阻害薬(ドネペジル・ガランタミン)との併用 → 禁忌(コリン作用↑↑)
- 消化性潰瘍・気管支喘息の既往に注意
看護師向け:観察事項
🩹 貼付部位の管理(最重要・最特徴的)
- 貼付部位:背部・上腕部・胸部の 清潔で乾燥した無傷の皮膚
- 毎日貼り替え(同時刻に)
- 貼付部位のローテーション → 同一部位は14日以上あける
- 皮膚の発赤・掻痒・水疱の確認
- 体毛部位は避ける(または剃毛:カミソリ負けに注意)
- 入浴・シャワー時の剥がれに注意
📋 貼付管理の工夫(認知症患者特有)
- 患者が自分で剥がしてしまう ことがある → 貼付部位の工夫(背中等手が届きにくい場所)
- 二重貼付の防止 → 古いパッチを剥がしてから新しいものを貼付
- 介護者への貼り替え方法の指導
🤮 消化器症状の観察
- 悪心・嘔吐・下痢・食欲不振
- 経口剤より軽度だが投与初期・増量時に注意
❤️ 心機能の観察
- 脈拍:徐脈の有無
- めまい・失神の有無
🧠 認知機能・行動の評価
- MMSE・HDS-R等の定期評価
- BPSD(行動・心理症状)の変化
- ADLの変化