コンパニオン診断薬
コンパニオン診断薬(CDx)は、特定の医薬品(主に分子標的薬など)を安全かつ有効に使うために必要な検査(体外診断用医薬品/検査)で、
「その薬を使うかどうか(適応)」「効果が期待できるか」「重い副作用リスクが高いか」などの判断に用いられる。
- 適応患者の選択(バイオマーカー陽性なら投与、陰性なら原則投与しない等)
- 治療効果の最適化(効く可能性が高い患者に絞る)
- 不要な副作用・費用を減らす(効きにくい治療を避ける)
- EGFR遺伝子変異(非小細胞肺がん)→ EGFR阻害薬の選択
- ALK融合遺伝子(非小細胞肺がん)→ ALK阻害薬の選択
- HER2(乳がん/胃がん など)→ 抗HER2療法の選択
- PD-L1(がん種により)→ 免疫チェックポイント阻害薬の選択判断材料
- KRAS/NRAS(大腸がん)→ 抗EGFR抗体薬の適応判断
(※実際の適応・要件は薬剤/がん種/ガイドラインで異なる)
- 検体:腫瘍組織(生検/手術検体)、血液(リキッドバイオプシー)など
- 方法:免疫染色(IHC)、FISH、PCR、NGS など
- 「その薬に紐づく指定の検査(CDx)」が求められることがある(同じバイオマーカーでも、検査法/キットが異なる)
- 検査結果は、検体の質・腫瘍量・採取部位で影響を受けることがある(偽陰性など)
- 結果が出るまでに時間がかかる場合があり、治療開始スケジュールに影響する
- バイオマーカー検査:治療選択のための指標全般(CDxより広い概念)
- 治療選択に“参考”になる検査:必須ではなく補助的に使うものもある
- 遺伝学的検査(生殖細胞系列):家族性腫瘍など(腫瘍組織の体細胞変異検査とは別の意味合いを持つことがある)