インターフェロン
使用時の注意
⚠️ 特徴
- 生体がウイルス感染などに応答して産生するサイトカイン(インターフェロン)を薬物として利用したもの
- 抗ウイルス作用・免疫調節作用・抗腫瘍作用をもつ
- IFNにはα・β・γの3種類があり、それぞれ特徴が異なる(α:抗ウイルス作用が強く抗腫瘍作用も/β:抗ウイルス作用+免疫調節(多発性硬化症に使用)/γ:免疫調節作用が強くマクロファージ活性化)
- 適応:ウイルス性肝炎(B型・C型)、悪性腫瘍、多発性硬化症など
🚫 注意すべき状況
- 自己免疫疾患の悪化・誘発の可能性
- 非代償性肝硬変(禁忌、肝不全増悪のおそれ)
- ワクチン接種との相互作用に注意
- 妊婦には原則禁忌
💊 薬理作用
- 細胞表面のIFN受容体に結合 → JAK-STAT経路を活性化 → 抗ウイルスタンパク質を誘導
- 抗ウイルス作用:ウイルス複製を抑制、感染細胞に抗ウイルス状態を誘導
- 免疫調節作用:NK細胞・マクロファージ・細胞傷害性T細胞の活性化、MHCクラスI発現上昇による免疫監視強化
- 抗腫瘍作用:腫瘍細胞の増殖抑制、血管新生抑制
📦 保管
- 冷所保存(タンパク質製剤のため熱に弱い)
看護師向け:観察事項
❤️ 投与後の観察事項
- インフルエンザ様症状(発熱、悪寒、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛):投与初期に強く出現し次第に耐性ができる
- 精神神経症状(うつ症状、不眠、易怒性、意欲低下、自殺念慮):慎重投与、患者・家族への説明と観察
- 甲状腺機能異常:定期的な甲状腺機能検査
- 間質性肺炎(まれだが重篤):乾性咳嗽、呼吸困難、発熱の早期発見が重要
💉 投与時の確認
- 皮下注射または筋注(経口投与不可)
- PEG化製剤は半減期が長く週1回投与でよい(患者負担軽減)
- 自己注射が許可されている製剤もある → 自己注射指導が必要
⚠️ 副作用の観察
- 骨髄抑制(白血球減少、血小板減少、貧血)→ 定期的な血算モニタリング、感染徴候・出血傾向の観察
- インフルエンザ様症状は解熱鎮痛薬の予防投与で軽減可能