マクロライド系抗菌薬
- マクロライド系抗菌薬は、細菌の 蛋白合成(50Sリボソーム) を阻害する抗菌薬
- 呼吸器感染症でよく用いられ、非定型肺炎(マイコプラズマ等) へのカバーや、百日咳などで重要
- 一部はCYP阻害などの相互作用が問題になりやすく、QT延長にも注意する
- また、抗菌作用とは別に 抗炎症作用 が利用される場面(長期少量療法など)がある
- 50Sリボソームに結合し、主に 蛋白合成の伸長(トランスロケーション) を阻害
- 一般に静菌的に働くことが多い(菌種・濃度・病態で異なる)
- 耐性機序として
- 標的部位(23S rRNAなど)の変化
- 排出(エフラックス)
などが知られる
| 薬剤例(一般名) | 主な用途(例) | ポイント |
|---|---|---|
| アジスロマイシン | 呼吸器感染症、非定型肺炎のカバー、性感染症など | 比較的相互作用は少ない傾向だが、QT延長に注意 |
| クラリスロマイシン | 呼吸器感染症、ピロリ除菌の一部、抗炎症目的で用いられる場面など | 相互作用(CYP阻害)に注意。QT延長にも注意 |
| エリスロマイシン | 百日咳など | 消化器症状が出やすい。相互作用・QT延長に注意 |
- 消化器症状:悪心、腹痛、下痢(薬剤差あり)
- 肝機能:肝障害の兆候(倦怠感、黄疸、肝酵素上昇など)
- 不整脈:動悸、失神、めまい(QT延長〜TdPに注意)
- 相互作用:併用薬(抗不整脈薬、向精神薬、スタチン、ワルファリン等)を確認(特にクラリスロマイシン)
- 治療反応:発熱、呼吸器症状、検査所見
QT延長リスク:低K/低Mg、徐脈、QT延長薬の併用、既往(先天性QT延長など)がある場合は特に注意。
- 抗微生物薬への耐性(AMR)
- 日和見感染/菌交代症
- QT延長