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フェンタニル

成分名:フェンタニルクエン酸塩

商品名:アブストラル舌下錠

剤形:舌下錠

商品名:イーフェンバッカル錠

剤形:バッカル錠

商品名:フェンタニル注射液

剤形:注射液
内服薬が無い理由)初回通過効果により代謝されやすいため、内服以外の投与経路
 

成分名:フェンタニル

商品名:デュロテップMTパッチ

剤形:パッチ・・3日毎(約72時間)に貼り替え
製剤写真
デュロテップMTパッチ2.1mg/デュロテップMTパッチ4.2mg/デュロテップMTパッチ8.4mg/デュロテップMTパッチ12.6mg/デュロテップMTパッチ16.8mg

商品名:ラフェンタテープ

剤形:テープ・・3日毎(約72時間)に貼り替え

商品名:ワンデュロパッチ

剤形:パッチ・・1日(約24時間)毎に貼り替え
<経皮吸収型製剤>

<経皮吸収型製剤>使用時の注意

⚠️ 警告(貼付部位の温度上昇)
  • 貼付部位の温度が上昇すると フェンタニルの吸収量が増加 → 過量投与 → 死に至るおそれ
  • 以下を避けること:
    • 外部熱源への接触(電気毛布・電気カーペット・湯たんぽ・カイロ等)
    • 熱い温度での入浴
    • 激しい運動・サウナ
  • 発熱時は患者の状態を十分に観察し、副作用の発現に注意

📋 貼付時の注意
  • 貼付部位:胸部・腹部・上腕部・大腿部等の 平らな部位 に貼付
  • 体毛がある場合は ハサミで除毛(カミソリは皮膚を傷つけるため不可)
  • 同一箇所への繰り返し貼付を避ける(皮膚刺激を防ぐため、ローテーションする)
  • 貼付前に貼付部位を清潔にし、乾燥させてから貼付する
  • 貼付後は手のひらで 約30秒間 しっかり押さえて密着させる

♻️ 使用後の廃棄
  • 使用済みパッチにもフェンタニルが残存 → 麻薬としての管理が必要
  • 粘着面を内側にして折りたたみ、小児やペットの手の届かない場所 に保管
  • 医療機関・薬局への返却・適切な廃棄が必要(麻薬帳簿への記載)

🔄 貼り替えのタイミング
  • デュロテップMTパッチ/ラフェンタテープ:3日毎(約72時間)
  • ワンデュロパッチ:1日(約24時間)毎
  • 剥がれた場合は新しい製剤を貼付し、次回の貼り替え時間を再設定する
🩺

看護師向け:観察事項

🫁 呼吸状態(最重要)
  • 呼吸数:10回/分以下は要注意 → 呼吸抑制の早期兆候
  • 呼吸パターン:浅い呼吸・不規則な呼吸・無呼吸の有無
  • SpO₂:持続的なモニタリングが望ましい
  • 特に 投与開始時・増量時・発熱時 は頻回に観察

😴 意識レベル
  • 過度の眠気・傾眠傾向の有無
  • 呼びかけへの反応の変化(JCS・GCSで評価)
  • 眠気 → 傾眠 → 呼吸抑制 の順に進行するため、眠気の段階で早期発見

💊 副作用の観察
  • 便秘:排便回数・性状の確認(耐性が形成されにくいため継続観察)
  • 悪心・嘔吐:投与開始後1〜2週間は特に注意(その後耐性が形成されることが多い)
  • 眠気・ふらつき:転倒・転落リスクの評価と環境整備
  • 掻痒感:掻きむしりによる製剤の剥離に注意
  • 縮瞳:対光反射とあわせて確認

🌡️ 貼付部位の観察
  • 発赤・かぶれ・水疱などの 皮膚トラブル の有無
  • 製剤の 剥がれ・浮き・ずれ がないか確認
  • 発汗の多い部位 への貼付は吸収低下の可能性あり

📊 疼痛アセスメント
  • NRS(数値評価スケール)等で 定期的に疼痛を評価
  • 安静時・体動時の痛みを区別して記録
  • レスキュー薬の使用回数と効果の確認
  • 痛みで眠れない・目が覚める等の 生活への影響 も聴取

⚠️ 過量投与の早期発見
  • 以下の症状が出現したら 直ちに医師へ報告
    • 重度の呼吸抑制(呼吸数 ≦ 8回/分)
    • 意識レベルの著明な低下
    • 高度な縮瞳(ピンポイント瞳孔)
    • チアノーゼ・血圧低下
  • 拮抗薬:ナロキソン(ただし作用時間がフェンタニルより短いため、反復投与が必要な場合あり)