褥瘡
褥瘡は、持続する圧迫(圧)やずれ(剪断力)などにより、皮膚・皮下組織〜深部組織の血流が障害されて生じる局所の組織損傷。
- 好発:仙骨部、踵部、大転子部など骨突出部
- 予防と早期対応が最重要(進行すると治癒に長期間を要し、感染リスクも上がる)
- 体動困難(寝たきり、麻痺)
- 低栄養、脱水、貧血
- 皮膚の湿潤(失禁、発汗)
- 末梢循環不全(動脈硬化、糖尿病など)
- 発熱、感染、意識障害、鎮静/鎮痛薬使用
- 体位変換・除圧(圧の集中を避ける)
- 体圧分散寝具・クッションの使用
- 皮膚の観察(発赤・熱感・硬結)
- 失禁ケア(湿潤・皮膚障害の予防)
- 栄養評価と介入(タンパク、エネルギー、水分など)
- 深さ/壊死の有無、滲出液量、感染兆候、周囲皮膚の状態
- 疼痛、栄養状態、血流(特に下肢)
- 深い褥瘡では骨髄炎などの合併も考慮
- 基本は 除圧+創の局所管理+全身管理(栄養・感染・疼痛)
A. 局所(創部)管理
- 洗浄(必要に応じて)
- デブリードマン(壊死組織除去:適応は創の状態で判断)
- 湿潤療法/ドレッシング材:滲出液量・深さに合わせて選択
- ポケット(トンネル)形成や浸軟の評価
B. 感染対策
- 局所感染/蜂窩織炎などが疑われる場合は評価し、必要に応じて抗菌薬(全身投与を含む)
- 臭い・膿・発赤拡大、発熱、疼痛増強などは要注意
C. 疼痛・全身管理
- 疼痛コントロール(処置時疼痛も含む)
- 栄養介入(低栄養是正)、血糖管理、貧血/循環評価
褥瘡では、薬は“主役”ではなく、適切な除圧・ドレッシング・デブリードマン等の上に成り立つ補助。
- 目的(壊死、感染、肉芽形成、上皮化促進など)に応じて外用剤が選択されることがある
- 適応は創の状態で変わるため、施設プロトコル/専門家判断に従う