タキサン系
- 微小管阻害薬のうち タキサン系=脱重合阻害(過剰安定化)
- 代表的な有害事象:骨髄抑制、末梢神経障害、脱毛(薬剤・投与スケジュールで差)
- パクリタキセルは過敏反応(HSR)が重要、ドセタキセルは体液貯留がポイント
- 微小管(チューブリン)の脱重合を阻害 → 微小管が過剰に安定化 → 紡錘体が正常に働かない
- 結果として 有糸分裂(M期)停止 → 細胞死
| 薬剤 | 特徴(要点) | 特に注意する有害事象 |
|---|---|---|
| パクリタキセル | 投与開始早期のHSRがポイント(前投薬・観察) | 過敏反応、末梢神経障害、骨髄抑制 |
| nab-パクリタキセル | 製剤特性が異なる(前投薬要否などはレジメンで確認) | 末梢神経障害、骨髄抑制 |
| ドセタキセル | 体液貯留が問題になりやすい(前投薬・観察) | 体液貯留、骨髄抑制、末梢神経障害 |
- 骨髄抑制:発熱(FN)、出血傾向、倦怠感の早期発見
- 末梢神経障害:しびれ、巧緻運動低下、歩行障害(転倒リスク)
- 投与時反応(特にパクリタキセル):皮疹、呼吸困難、血圧低下、胸部不快感など
- 体液貯留(ドセタキセル):浮腫、体重増加、息切れ
- 血管外漏出:疼痛、発赤、腫脹(投与中〜後)
タキサン系は 骨髄抑制 と 末梢神経障害 が重要。発熱(目安:38℃以上)、強い倦怠感、息切れ、投与中の違和感(皮疹・呼吸苦など)は早めに報告。